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「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう (集英社新書)

「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう (集英社新書)

「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう (集英社新書)

作家
上野千鶴子
髙口 光子
出版社
集英社
発売日
2023-10-17
ISBN
9784087212839
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「おひとりさまの老後」が危ない! 介護の転換期に立ち向かう (集英社新書) / 感想・レビュー

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本詠み人

介護保険などの法令の推移を学び、国の施策は頭のいい人が考えたんだろうけど、どうも行き当たりばったりなきれいごと感ばかり感じていた。で、現場はどうなんだろうと思い読み始めた本。現場は想像よりずっと酷い状況だった。本気で入所者さんのことを考えた介護をする人が、経営者からしたら邪魔になったんだろうなぁ…としか思えない髙口さんのクビ切りの顛末。歳をとれば誰もが老い、誰もが介護が必要になる可能性がある。だが介護保険は改悪ばかり重ねているという言葉が重く響き、介護の将来に悲観的な見方しかできないような内容だった。

2023/12/29

なかすぎこう

「おひとりさま」だけでなく、全ての人々にとって必読の本だ。介護施設の全国組織の前線で働いていた高口さんが突然に「クビ」に。彼女はきびしい予算と人員の中でも良い介護はできる、と頑張って来た。上野さんは、大元の国の戦略が改悪されているのに、前線の介護者はもっと声を上げなくては、と説く。そして国の介護立案者、中間施設管理職の、「介護は誰にでもできる、女性向きの仕事」とするオッサン的心理を指摘する。誰だって施設に行きたくない。草の根レベルで地元に即した場所を立ち上げ、自治体に認めさせた例に言及し、希望を託す。

2023/11/17

神谷孝信

歳を重ねながら生きることを考える一助となった。3

2024/02/05

たっちゃん

介護保険の実情と危機についての本

2024/01/06

ゆかり

ケアを仕事にと思い転職。高齢者施設で勤務して感じる違和感。その人らしさ、人間尊重など美辞麗句を並べても効率化と生産性重視に人手不足の激務。心の中に渦巻く違和感が増える一方だった。それをこの二人の対談で見事に言語化。大型施設に未来なし、つぶされないようにひたすら施設を増やしている。介護従事者が問題を声にあげるべし。標準化、記録にこだわるよりも、個人商店のような小規模型の介護がたくさんでよいのでは。きれいにやろうとせずに、泥臭くも人間的であることこそケアなのだと思わせてもらった

2023/11/21

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