KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

一神教と帝国 (集英社新書)

一神教と帝国 (集英社新書)

一神教と帝国 (集英社新書)

作家
内田樹
中田考
山本 直輝
出版社
集英社
発売日
2023-12-15
ISBN
9784087212914
amazonで購入する Kindle版を購入する

一神教と帝国 (集英社新書) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

Twakiz

自分は歴史や地政学に疎く、中東のどこがどこやらも怪しい程度の教養しかないので、この本で語られている中身はほとんど知らず、理解できずのものであった。イスラムはなんだか怖いなという偏見だけでは駄目ということは理解できる。日本人のイスラム研究者、とか自分とは全く違う背景の方の言葉は新鮮であった。日本人は古典(古文漢文とかいにしえの名作を諳んじているとか)を学ぶ機会を失ってしまっており東アジアの各国人と文化的な交流をすることが困難になっている、等の指摘にはナルホドと思うが、では今日から古典を読むかというとつらい。

2024/03/10

ta_chanko

21世紀は再「帝国」化の時代。中華帝国・新オスマン帝国(トルコ)・新ムガル帝国(インド)・新ペルシア帝国(イラン)・新ロシア帝国...。西洋近代に押されていた諸地域が復権。国境を越えて通用する言語・宗教・文化などを通して、諸民族間の交流が実現。漢文・イスラーム・アラビア語などなど。日本のマンガ・アニメもリンガフランカになり得る。一人ひとりが文化・教養に親しみ、みんなでを育んでいくことが大切。

2024/01/20

冬佳彰

歴史的な帝国の復興という観点から世界情勢を見ると、大きな流れが見えてくるという話は面白かった。まあ俺は帝国なんて復興しなくて良いし、他国を植民地化するなんてのは何をどう言い繕っても(欧米に比べればなどと言っても)褒められたものではないと思うが。現代を解読するレイヤーを自分で増やす努力はしないとなあ。しかし日本が世界に誇れるのがアニメだけってのは寂しい話ではあるなあ。

2024/04/01

みさと

思想家・武道家の内田樹、日本を代表するイスラム法学者の中田考、トルコの大学で教鞭を執っている山本直樹による鼎談。中田・山本が語るムスリム世界の話を内田が聞くという形だが、内田が専門外の解釈を投げるとそれに触発されて議論の質が一段上がる。対話・議論とはこうやって旋回しつつ高め合い深め合っていくのかという姿を見ることができる。トルコの今を語る話が興味深くて面白い。日本アニメが大人気で、アニメで日本語を覚える若者が沢山いて「だってばよ」とか盛り上がる。一方、昔の日本のように古典教養を修めた人が市井に普通にいる。

2024/02/26

banbanban

対談本は読みやすくて好き。いいえと答えるのは神の意志に反する。はいと答えてから結果が良くなるように動くという話は健全なブラック企業ぽくて良かった。

2024/04/11

感想・レビューをもっと見る