KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

犬のかたちをしているもの (集英社文庫)

犬のかたちをしているもの (集英社文庫)

犬のかたちをしているもの (集英社文庫)

作家
高瀬隼子
出版社
集英社
発売日
2022-08-19
ISBN
9784087444278
amazonで購入する Kindle版を購入する

「犬のかたちをしているもの (集英社文庫)」の関連記事

この夏、一冊分おおきくなろう。集英社文庫「ナツイチ2023」

 ※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』8月号からの転載になります。

集英社文庫、夏のフェア「ナツイチ」が今年もスタート! ワクワク、ハラハラ、ドキドキ、フムフム。読み終えたころには、ひと回りおおきな自分に出会えるはず。さあ、この夏もいっぱい文庫をよまにゃ!

よまにゃ●読書が大好きな、集英社文庫のキャラクター。口癖は「よまにゃ」。 ©Noritake

(文=野本由起)

ナツイチとは? 毎年恒例、集英社文庫のサマーフェア。フェア参加書店で対象文庫を1冊購入すると、その場で1つ「よまにゃ画面クリーナー」をプレゼント。さらに、特設サイトでは人気声優5人の朗読動画を公開中!

今年読むならこの7冊から!

「思い込み」や「決めつけ」を子どもたちが鮮やかに翻す!

『逆ソクラテス』 伊坂幸太郎 集英社文庫 792円(税込) 「先生の先入観を崩してやろうよ」─生徒の優劣を決めつける担任教師に一矢報いるため、6年生の僕らはある作戦を決行する。表題作をはじめ、収録された5 編はすべて小学生が主人公。「僕は、そうは、思わない」と先入観を覆す彼らの姿が、清々しくも眩しい。

 …

2023/7/6

全文を読む

夏の文庫フェア「ナツイチ」が今年もやってきた! 豪華声優陣の名作朗読や「よまにゃ」グッズの配布など気になる企画が目白押し

 夏の風物詩とも言える集英社の文庫フェア「ナツイチ2023」が、2023年6月20日(火)からスタートした。全国の参加書店で「ナツイチ」の対象作品を購入すると、「よまにゃ画面クリーナー(全4種)」をその場で一つプレゼント。ほかにも豪華声優陣が名作を朗読するキャンペーンや、毎年恒例の限定カバー版文庫なども登場し、夏の読書に彩りを添えている。

 今年で33回目を迎える「ナツイチ」は、若い世代へ読書の素晴らしさを伝えるために実施されている文庫フェア。7月21日は語呂合わせで「ナツイチの日」と呼ばれており、毎年6月下旬から9月下旬までを「ナツイチ」期間としてフェアを開催している。

 今年は6月20日(火)から9月30日(土)まで、全国およそ4000軒の書店で実施されるという。

「ナツイチ2023」の対象作品は81作品がラインナップされており、中でも目玉とされているのが、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』。2020年4月24日(金)に発売された同書は、「ナツイチ」フェアの開催とともに文庫本として再登場を果たした。

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社文庫)

 ほかにもビー…

2023/6/28

全文を読む

関連記事をもっと見る

犬のかたちをしているもの (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

さてさて

同棲している彼から告げられた衝撃の告白の先に主人公・薫が悩みを深くしていく様が描かれるこの作品。そこには、幼き頃に飼育していた愛犬『ロクジロウ』を思う気持ちに今を重ねる薫の感情の変化が描かれていました。あっという間に読み終える物語に想像以上の奥深さを感じるこの作品。“女性の息苦しさみたいなもの。その息苦しさを理解して書いていたというよりは、むかつくなという気持ちで書い”た、とこの作品執筆時のことを語る高瀬隼子さん。終始息苦しさを感じさせる物語の中に、作品の書名が意味を持って浮かび上がる印象深い作品でした。

2023/06/21

fwhd8325

芥川賞受賞作は読んでいませんが、受賞作よりもそれ以前の作品の方が評価が高いこともあります。物語は、ありえないだろうと言う展開に驚きつつ、それが自然と流れていくことに引き込まれていきます。これも今という時代なのでしょう。ちょっとクセになりそうな作家さんです。

2022/11/12

ケンイチミズバ

彼の子供だけれど私の子供ではない。私の体を気遣って彼は外に子供を作りました。女から子犬のようにあげると言われた。子供が欲しいとは一度も聞いたことがなかった私のとても切ない気持ちと、泣いて弁解する男。どうなるのか。三人の考えが普通ではないところがあるが、これがパズルなら組み合わさる。あげるとかもらうとか、子供はモノじゃない。ゲームみたいにクリアするとか非常識な会話がドトールで展開する。しかし、不快な思いにとらわれながらも彼女が最後にどう判断するのかに引きずられ読んでしまう。文体も含めて上手いと思ったが。

2022/09/05

美紀ちゃん

高瀬さんのこの本すごいと思う。イライラ小説を書かせたらナンバーワンだと思う。単行本で読んで、文庫本で読んでこの作品を読むのは2回目なのだが好き。当事者だったら、毎日頭の中がグルグルして本当にしんどいと思う。成り行きに流されたく無い。選択権は自分で持っていたい。だから、私が当事者だったら侑也とはサヨナラしたい。これ一生辛いと思う。だったら1人で生きて行ったほうがまし。気持ちの整理って難しい。

2024/02/16

いたろう

「おいしいごはんが食べられますように」で、2022年上半期・芥川賞受賞の著者のデビュー作。恋人の郁也と半同棲をしていながら、セックスが嫌いでセックスレスだった薫は、ある女性から、郁也の子供を妊娠したから、生んだらもらって欲しいと言われる。一見、とんでもない提案だが、郁也にも一緒に育てようと言われ、悩み始める薫。薫は一体どうするのか・・・。犬のかたちをしているものとは、薫が愛していた犬のロクジロウに具現化される「愛」のことなのか。ラスト、この後どうなる?という余韻を持たせた終わり方に、いろいろ想像が膨らむ。

2022/11/10

感想・レビューをもっと見る