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家族じまい (集英社文庫)

家族じまい (集英社文庫)

家族じまい (集英社文庫)

作家
桜木紫乃
出版社
集英社
発売日
2023-06-20
ISBN
9784087445343
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夏の文庫フェア「ナツイチ」が今年もやってきた! 豪華声優陣の名作朗読や「よまにゃ」グッズの配布など気になる企画が目白押し

 夏の風物詩とも言える集英社の文庫フェア「ナツイチ2023」が、2023年6月20日(火)からスタートした。全国の参加書店で「ナツイチ」の対象作品を購入すると、「よまにゃ画面クリーナー(全4種)」をその場で一つプレゼント。ほかにも豪華声優陣が名作を朗読するキャンペーンや、毎年恒例の限定カバー版文庫なども登場し、夏の読書に彩りを添えている。

 今年で33回目を迎える「ナツイチ」は、若い世代へ読書の素晴らしさを伝えるために実施されている文庫フェア。7月21日は語呂合わせで「ナツイチの日」と呼ばれており、毎年6月下旬から9月下旬までを「ナツイチ」期間としてフェアを開催している。

 今年は6月20日(火)から9月30日(土)まで、全国およそ4000軒の書店で実施されるという。

「ナツイチ2023」の対象作品は81作品がラインナップされており、中でも目玉とされているのが、伊坂幸太郎の『逆ソクラテス』。2020年4月24日(金)に発売された同書は、「ナツイチ」フェアの開催とともに文庫本として再登場を果たした。

『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎/集英社文庫)

 ほかにもビー…

2023/6/28

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家族じまい (集英社文庫) / 感想・レビュー

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じいじ

いっとき夢中で読んだ桜木小説。19作目の今作は、5人の女性の視点で「家族」を描いた連作短篇です。文句なしに面白いです。桜木小説には、やっぱり駄作がないことを改めて実感しました。子供が成人して残された夫婦の情況、心境がものの見事に描かれています。私は82歳の登美子の視点で書かれた最終章が好きです。このおばあちゃんは同い年のうえ、ボケる気配もないところに親近感を抱きました。しかし、足腰のしっかりした彼女には、健康の面で太刀打ちできないのが残念です。久々に桜木紫乃ワールドを満喫しました。

2023/07/08

piro

5人の女性の視点から語られる連作短編集。其々の名前がタイトルとなった各編、紡がれる屈託や悲哀に気持ちがざわつきました。認知症を患ったサトミを軸に、二人の娘と姉の視点から語られる各編と、変化球の如く挟まれる2、4編目の構成は思わず唸りたくなる秀逸さ。長女視点の1編目は智代夫妻の少し前向きな人生の「区切り」を感じられましたが、次女・乃理視点の3編目が何とも苦しい。「終い」ではなく「仕舞い」だと言うことですが、其々の家族はどの様に仕舞われるのだろう。ざわつきが収まらないままの読後感。桜木さんならではの物語です。

2023/07/29

niisun

桜木氏の作品を読むのは『ラブレス』『ホテルローヤル』に続き3作目。テンポや言葉の選び方などが私ととても相性の良い作家さんです。しかし、うら寂しい北の大地を舞台に、離れようにも離れられない家族のしがらみを高湿度に描かせたらピカイチてすね。今回は主人公が同世代で、老いた親との関係性を仕舞っていく話で、身につまされる内容でした。私も農家の次男だったので、早くに家を出て、結婚と離婚などを経験する間、ほとんど実家に寄り付きませんでしたが、父が倒れて兄弟会議を開き、次男の私が実家に戻っりました。しがらみってやつです。

2023/08/19

mincharos

認知症になった母サトミを取り巻く、女性5人の視点で描かれた連作集。4人目で誰!?ってなったけどw 3つ目の乃理(サトミの次女)の章が辛かったなあ・・・傍から見るといい旦那さん!って感じなのに、家族ってほんとに外からじゃ分からないものだよなぁ。彼女が一人でがんばろうと抱え込み過ぎて、アルコール依存症になっていく様が辛かった。最後にサトミの姉登美子さんをもってきたのが正解◎登美子さんのように年を重ねていけたら。うちも両親はまだ元気だけど、今後親に何かあった時、私たち三姉妹の関係性は大丈夫か?と考えてしまった。

2023/09/01

カブ

家族って何だろう。結婚して家を出て、だんだん関わりが薄くなっていく長女と二世帯住宅に親と一緒に住もうとする次女。その他にも親の兄弟姉妹やその子たちの諸々。どこまでを家族というのか、自分の周りを見渡すと、他人事ではないなと感じた。

2023/09/30

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