破壊屋 プロレス仕舞伝 (集英社文庫)
破壊屋 プロレス仕舞伝 (集英社文庫) / 感想・レビュー
Tomomi Yazaki
掃除屋と呼ばれ数々のレスラーを葬ってきた藤戸。過去の罪を背負ってきた彼に、久々に舞い込む依頼の造花。依頼主は正真正銘のアイドル。しかもその依頼は仲間を殺して欲しい。思い悩んだ末に藤戸は彼女をプロレス観戦に誘う。それが一人のプロレスラーの誕生だった。ここで不覚にも感動してしまうけど、話はまだまだ続く。藤戸の弟子を名乗る破壊屋。夜道で一般人をクーガースープレックスで血祭りにあげる危険な男。暴力という麻薬を武器に藤戸に襲いかかる。そして藤戸の最後の闘いが幕を上げた。理屈抜きで面白い!真のプロレス小説ここにあり!
2024/01/22
Nao Funasoko
シリーズ完結編は、概ね予想通り「怪獣総進撃」のようにシリーズ登場レスラー総出演。 志事、最幸、心友、人財とかの当て字が苦手。本シリーズでも「試合」を「志合」と使っていて「えっ、アンタもそっち系なの!?」との思いも無くはなかったが、「死合」との対比で使っていたのでギリギリセーフ。(笑) 独りよがりのプロレス愛の押し付けに終わることなく、小説としてエンターテインメント性もきちんと押さえられていて良いシリーズでした。
2024/01/22
qoop
プロレスファンの程の良いファンタジーを具現化したようなこのシリーズも、三冊目にして完結編らしい。ミステリタッチで興味をそそりながら、各編でプロレスの面白さを多角的に伝える。その精髄がラストに至って爆発するかのようだった。主人公の引退試合の描写は他の格闘技などでは絶対あり得ない、まさにプロレスでなければ成立しない/プロレスの魅力を伝えるもので、感心した。
2023/12/28
5〇5
~「長州力」調で~ 「読んでみな、飛ぶぞ」
2024/01/19
たかあき
とりあえず筆者の好きなプロレスが全て詰め込まれた作品。3作目にして恐らく本編の最終巻。 解説でサスケが書いているように「ぽいレスラー」が多い中、藤戸という名前も2人の職人肌のレスラーを思い出させて感慨深い。 ちなみに流星ミコトというキャラクターは好き。彼女を主人公にしたスピンオフ小説家なんかいいのではないですか黒木先生?
2023/12/29
感想・レビューをもっと見る