KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

おはなしの日 (集英社文庫)

おはなしの日 (集英社文庫)

おはなしの日 (集英社文庫)

作家
安達千夏
出版社
集英社
発売日
2007-04-20
ISBN
9784087461541
amazonで購入する Kindle版を購入する

おはなしの日 (集英社文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

あめゆじゅ

愛されたいとどれだけ願っても請うても愛されない事なんて多々ある。 それが他人同士なら、よくある恋愛。で終わるのに、これが親子になると愛する事を放棄しても、愛される事を諦めても、それで終わりにならない。 愛せない事も苦痛なんだろう。でも、虐げられる日々を堪えるしかない子供は苦痛なんてもんじゃない。 大人になればDV被害でシェルターや相談窓口なんてたくさんあるのに、子供は逃げ込む場所や保護される場所が少なすぎるよ。

2018/08/20

yamakujira

「遠くからくる光」「おはなしの日」「草の名を」の3編とも、虐待を受ける少女の話。逃げ場のない子供を思うと胸が痛む。でも、小説としては、どれも小学生の少女と、同じ境遇の男子が心を通わせる物語で、2編は少女に障碍があるって設定だから、似たような話で飽きるな。会話に「」を使わない文体も、改行が少なくなって、長い文字の羅列が老眼には読みにくい。「おはなしの日」と「草の名を」は、大人になってからの回想なので救われるけれど、「遠くからくる光」は、後日談を聞きたくないほど不穏なラストだなぁ。 (★★★☆☆)

2015/02/24

ゆっ

三篇とも『児童虐待』の話。子供は大人になるしかなく、大人は子供のように傍若無人だ。救いがなさすぎる。子供はどこへ逃げればいいのだろう。悲しい恋愛やオカルトよりもこういうテーマが、読んでいて一番胸が苦しくなる。

2014/03/14

ららぴぴ

会話に「」が無いのでかなり読みにくかった。その読みにくさゆえ、内容に対して頭が拒否反応…。読後に感じたのは、閉塞感と無力感かな。

2011/07/15

あくびこきぞう

虐待を経て前思春期、思春期へと至った少年少女たち、そしてその後の物語三篇。でも今どきの鶴なら、ちょっと人と変わっていることを知られたくらいで挫けてすごすごと逃げ出したりしないで、私が鶴だからこそ出来たことをちゃんと見なさい、と胸を張るわね(おはなしの日)。北国の自然の描写がとてもきれい。

2012/04/06

感想・レビューをもっと見る