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安達千夏

職業・肩書き
作家
ふりがな
あだち・ちか

ジャンル

「安達千夏」のおすすめ記事・レビュー

  • レビュー・書評

ガラス製の「金色のふくろう」は彼の妻? それとも明日の私?

ガラス製の「金色のふくろう」は彼の妻? それとも明日の私?

妻のある男と割り切って恋愛できる女性は、ある意味、大人だと思う。よほど鈍感でない限り、ふとした男の仕草や言動に、家庭生活=妻との使い分けが透けて見えるし、自制心やわきまえみたいな、本来、恋愛にはそぐわないものに縛られるのだから。

30歳を前にした織江は2年あまり、不倫の恋を続けている。情事の場は男が借りているワンルーム。棚には男が「妻に内緒でコレクションしている」と語る高価なガラス製のペーパーウェイトが飾られている。なかで、ひときわ目立つ金色のふくろうに、織江の目は吸い寄せられる。男はすごく気に入って買ったものにも関わらず、「もし欲しければ、あげるよ」と言う。口紅や妙なしわがつかないよう、逢瀬のうれしさに思わずしがみついた織江を制止して、丁寧に脱いで椅子にかけておいたシャツを着ながら、涼しい顔で。やっと手に入れたら、別のものがほしくなるのが男のサガ。棚に並んだディスプレイは、彼がかつて抱いた記憶の中の女たちではないか? とりわけ目立つふくろうの大きな目が、織江には妻というポジションに就くことを許された一人の女性の猜疑心にあふれた心象を映し出して…

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「安達千夏」の本・小説

かれん (角川文庫)

かれん (角川文庫)

作家
安達千夏
出版社
角川書店(角川グループパブリッシング)
発売日
2012-01-25
ISBN
9784041000960
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