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愛に似たもの (集英社文庫)

愛に似たもの (集英社文庫)

愛に似たもの (集英社文庫)

作家
唯川恵
出版社
集英社
発売日
2009-10-20
ISBN
9784087464863
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愛に似たもの (集英社文庫) / 感想・レビュー

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アッシュ姉

するっと読めて、ぞくっと愉しめる毒の効いた短編集。さすがの巧さでどれも面白い。女性ならではの優越感や嫉妬、後悔や焦燥感、欲深さや執着心が巻き起こす展開にニヤリ。愛に似たものに翻弄され、幸せを求めて奮闘する女たち。怖いと感じるか、貪欲さに引いてしまうか、自分と似ていると思うかは読み手次第。ブラックな唯川さんがお好きな方にオススメ。

2019/10/29

おうち時間

唯川恵さん、初読みでしたが面白かったです。8篇の30歳前後の女性が主人公の短編集ですが、どれも女性の他人には言えない本音、かなりブラックな部分を描いています。女性ならこの8篇の中に今の自分、又は過去の自分と似ている物が1つや2つはあるのでは?何が幸せかなんて人によって違うものなのに、ついつい友人と比較して、見栄を張ったり、嫉妬して妬んだり、あるいは優越感に浸ったり…。女性の嫌な部分や打算的な考え方が随所に見えてくるので男性にはあまり読んで欲しくないような…。女性を見る目が変わってしまうかもしれませんね。

2022/08/26

らすかる

久々の唯川さん、8編の短編集。「愛に似たもの」、、うん、深いタイトル。そもそも愛って何だろう。そんなこと言ったら幸せって何だろうって考えてしまう、短編集だった。嫉妬や依存や競争心、ドロっドロした感情が皮肉たっぷりに描かれていてさらっと読めるのに読後感が苦々しい。女だからか、どの主人公の気持ちもわかる気がする。女ってめんどくさい、でも女であることが好きだったり(/ω\)

2019/04/22

James Hayashi

柴田錬三郎賞受賞の短編集。エロ系統でなくブラックが多い。「約束」は背筋がゾッとした。女性の性的いやらしさだけでなく、腹黒いめんが強調されている。

2019/07/09

麻衣

わたしの言葉は望む望まないに関わらずいつだって彼を傷つける。その傷口に舌を差し込むように偽善や責任をなすりつけるような真似を平気でわたしはするのだ。誰に責められようともそれを愛だとわたしは言って笑うだろう。言うなればわたしは彼を愛するわたしの完璧さに賭けている。わたしの手首に触れる彼の指の冷たさにも。

2017/04/30

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