KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

TAS 特別師弟捜査員

TAS 特別師弟捜査員

TAS 特別師弟捜査員

作家
中山七里
出版社
集英社
発売日
2018-09-05
ISBN
9784087711592
amazonで購入する

「TAS 特別師弟捜査員」のおすすめレビュー

事故か自殺か? 学校一の美少女が謎の転落死――刑事の従兄と少年が事件解決に挑む。中山七里初の学園ミステリー『TAS』

『TAS 特別師弟捜査員』(中山七里/集英社)

“どんでん返しの帝王”という異名をもつ作家・中山七里。『さよならドビュッシー』『テミスの剣』など著作の実写化も多いのは、ラストで巧妙に仕掛けられた“裏切り”がいつも、悔しくも心地いいからだろう。著者初の学園ミステリーとなる新作『TAS 特別師弟捜査員』(集英社)もまた同じである。

 学校一の美少女で成績優秀のクラスメート・楓に突然声をかけられ、放課後に会う約束をした主人公の慎也。告白、のわけがない。2人に接点はないし、そもそも楓には彼氏がいる。戸惑いながらも浮き立つ慎也だったが、昼休みに状況は一変。慎也の目の前で、楓は窓の外を落下。死んでしまうのだ。しかも事故か自殺かわからないまま、実は彼女が麻薬常習者だったという衝撃の事実が知らされる。楓は慎也になにを語ろうとしていたのか、平穏な学校生活の裏にいったいなにが隠されているのか。刑事でもある従兄・公彦の協力要請に乗って真相を探りはじめた慎也は(このバディ結成がタイトルの由来だ)、手始めに、楓が部長をつとめていた演劇部への入部を決めるのだが。

 ここでまず、…

2018/9/28

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

TAS 特別師弟捜査員 / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

starbro

中山 七里は、新作中心に読んでいる作家です。タイトルのイメージと異なり、ハイスクール演劇青春ほろにがライトミステリでした。設定は良いのですが、動機が弱く、ご都合主義な気がします。

2018/09/24

fwhd8325

中山さんにしては珍しい学園ドラマでした。少し、空気が違うなと感じました。展開ももどかしく、思わせぶりな登場人物に、推理が翻弄されました。結末は、なるほどということなのですが、個人的には、これはありなんだと思いました。

2019/01/26

うっちー

前半の布石の割に、急転直下すぎ

2018/12/16

nobby

学園ミステリというより、青春学園モノな異色作だが、個人的には『スタート!』と重なる作風が嫌いではない。学園のヒロインが目前で転落死したのは、事故か自殺か、あるいは他殺か?帰宅部で平凡な慎也の従兄弟の葛城刑事とバディ組んでからの覚醒ぶりが半端ない!急遽入部した演劇部の演目「奇跡の人」の準備・上演への心配から、もう一気に読み進めるばかり!ヘレン・ケラーが引きこもり設定とは是非とも観てみたい(笑)それでいて最後に明かされる真相が招く結果は、あまりに酷過ぎる…ダメ押される事実の演劇内容との絡みに気付いてなるほど♪

2018/11/04

タイ子

軽く読める学園ミステリー。たまにはグロさも忘れて青春もので捜査開始。学園のマドンナ(古い?アイドル)が校舎の窓から転落死。死ぬ前に意味深な声を掛けられた慎也が真相を探るべく彼女が在籍していた演劇部に入部。そこで慎也は思いがけない才能を発揮する事になる。演劇部の生徒たちの様子を描いてる部分が大半ではあるけど、これも青春ものだと思えば面白く読める。「奇跡の人」のアレンジもなかなかの出来栄え(このあたりはやはり七里さんですね)慎也に学園内を調査させる従兄の葛城刑事が登場。あれこれそんな事を?!あ、小説でしたね。

2018/10/16

感想・レビューをもっと見る