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新しい須賀敦子

新しい須賀敦子

新しい須賀敦子

作家
湯川豊
江國香織
松家仁之
出版社
集英社
発売日
2015-12-04
ISBN
9784087716320
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新しい須賀敦子 / 感想・レビュー

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mizuki

須賀敦子さんに惹かれている自分♡わたしを魅了する彼女について、江國香織さんと松家仁之さん、湯川豊さんが熱く語っている。須賀さんの魅力は文体とエッセイの中に物語を導入したところにあるとおっしゃっている。この本で須賀さんのやんちゃで情熱的なところを知り、また彼女のことを好きな人が沢山いること、年々増えていることが分かり嬉しくなった!まだまだ未読のエッセイがあり、それらを読み味わうことで須賀さんへの思いも強くなるであろう自分を想像するだけで楽しい気持ちになってくる♡風邪引きの中での読書、効き目ありそうです♩

2016/05/28

kiisuke

これほどまでに支持を受け絶賛されている須賀敦子さん。彼女の文章の魅力は文体(スタイル)にあるのだという。私たちは文章を読むときに「中身、内容」を一番に重視しがちだけれども本来最も重要なのは文章が美しく、人を打つかどうかであると湯川豊さんは仰っている。須賀さんの文章はまさにそれでエッセイを書いてもひとつの小説のような味わいを読む人に感じさせるのだそう。お恥ずかしいことに須賀敦子さんの文章にはほとんど触れたことがないのですが、魔法の手のような須賀さんにかかった文章たちを是非読んでみたくなりました。

2016/02/07

まさむ♪ね

その静かでしっとりとした文章からは想像できない、素顔の須賀敦子は情熱的でとてもアクティブな女性だった。野山をかけ回り、小さな生き物たちとたわむれるお転婆な少女は、文学をこよなく愛するまるで鴎外のような父と対立し、悲しみをふりきるようにして社会運動に熱を持って取り組む。そして、日本の一般道を八十キロ!で走行しようとする暴走族敦子。新しい須賀敦子に出会う。はずむような文章で綴られた書簡で見せる、よそ行きでない無防備な須賀敦子も印象的。ついに書かれることのなかった小説「アルザスの曲りくねった道」、読みたかった。

2016/02/13

メタボン

☆☆☆☆ 須賀敦子についての理解が深まる良書。須賀敦子を読むと「懐かしい感じがする」、エッセイではあるがおのずとそこに「物語性」が立ち現れる、という点に共感。コーン夫妻への数多くの手紙にも興をそそられた。須賀敦子の書を相応に読んできたが、その文章の美しさの本質に改めて思いをいたす読書だった。

2021/02/19

ぐっちー

2014年の神奈川近代文学館で開催された須賀敦子の展覧会の講演を中心に、須賀敦子の魅力に近づく一冊。語り手•書き手が須賀さんのことを、子供の頃から大好きな親戚のおばさんの思い出話をしているよう。須賀敦子さんには柔らかい思慕のような尊敬を抱いていますが、その割にエッセイしか読んだことがなかったことを恥ずかしく思った。『ある家族の会話』『マンゾーニ家の人々』を読まなくては。

2016/04/07

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