詩歌川百景 (3) (フラワーズコミックス)
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詩歌川百景 (3) (フラワーズコミックス) / 感想・レビュー
ミカママ
前作でのレビューで、作者のルッキズムを批判するようなことを書いたわたしを嘲笑うかのごとく。今作では妙に久しぶりに再会した類の父親が「きれいになったなー」と思わず口に出した後に「おっと、外見のことをいうのはポリコレ的に間違ってるな」と自己批判していたのに笑った。作者さん、わかってらっしゃるじゃない。それとも編集さんに言われたのかな。さて本題、小さな温泉街の夏がみずみずしく描かれる。いつか訪れてみたい、藤沢周平さまの故郷と共に。
2023/11/17
ネギっ子gen
【人の住むところには必ず悪意と揉め事がある】と、湯守見習いとして働く青年・和樹が、幼馴染の妙に深みのあるコトを言う。類の台詞を借りたという落ちがつくが。和樹の頼れる幼馴染である類は、冷静で優秀でお年寄りにも優しい林田家の「最強の長男」。そんな彼を貶める投書――。この誰かを陥れるための匿名者による投書。これってやられる方は厭になるよねぇ。メンタル病みますよ、ほんと。疑心暗鬼になったり……。わたしなんか、自己肯定感低い癖に、目立った行動取りがちだったので、こうした攻撃に晒されては落ち込んだっけ(遠い目)。⇒
2023/07/01
ツン
海街diaryの人たちのことが、少しでも知れるのは嬉しいです。この漫画自体も良いけど。
2023/06/13
Mc6ρ助
『「あの人のことは嫌いだったけど自分のしてることが悪意だって自覚はあったわ」「悪気がないってことを必勝アイテムにして他人の事情や気持ちに無頓着なうちの母や伯母よりずっとマシだと思ってた」』(p142)』それでもこの話にはひたすらマウントを取ることに血道を上げるゲスまでは出てこない。いわんや入管やらLGBTやら的外れな論議を繰り広げる国会とは遠い。それでも人が生きるにはいろんなことがあって、そばで寄り添ってくれる人たちがいる、それに支えられて前に進んでいく人たちを見守るのは心地よい。1年に一度の至福の時。
2023/06/09
kamakama
いつもながら素敵な物語。吉田先生の作品は海街も含めて、子どもたちの方が年長者よりよっぽど感情の機微がわかる「大人」。自分を振り返ると読んでて恥ずかしくなります。妙ちゃんのお母さんやおばさんみたいなのが、自分の中にいるのがわかるので、読むたびに彼女たちに目が行ってしまう。今回は、ほとんど登場なしだったのでちょっとほっとしたりして。そのかわりと言ってはなんですが、倉さんだけじゃなくて、宮さんがとても素敵な「大人」でした。こんなふうに年をとりたかったな。今からじゃ遅いかもしれないけど、がんばろう。
2023/06/24
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