楳図かずお ビッグ作家 究極の短篇集 (ビッグコミックススペシャル)
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楳図かずお ビッグ作家 究極の短篇集 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー
オオサキ
凄い。これ、週刊読み切りなんでしょ?奇跡だ。これまで、きちんと楳図作品を読んだこと無いことを恥じます。人間がいかに醜いか、楳図先生が教えてくれます。ハッピーエンドなんて、あっちゃいけない世界。救いなんていらない世界。そんな狂った世界に生きていることを感じ、恐怖を感じました。この9編の後に「お菊ろの」が収録されてるのがさらに恐ろしい。
2014/03/25
S.Mori
究極の短篇集のシリーズはお勧めです。他のところで読めない作品がここで読めます。このシリーズの中では楳図先生のこの本が私にとってはピカイチでした。これを読むと楳図かずおは恐怖だけの漫画家ではないことがよく分かります。「夏の終わり」のような作品には、どんな人でも感じる人生の悲哀が巧みに表現されています。「ドアのむこう」も好きな作品です。サスペンスたっぷりな物語の残酷な結末が忘れがたいです。夫婦間の愛のねじれは、このどんな夫婦の間でも多かれ少なかれ存在している気がしました。
2019/10/30
チューリップ
楳図さんだからホラーかなと思ったけどそれとは違った怖い話だった。救いはないけどそれぞれ短編としての完成度が高くて発想も凄いなと思いつつ読んだ。『夏の終わり』とかどっち選んでも破滅なのかと本当に救いがなかった。これは時代とかもありそうだけど。精神壊した感じの主人公の思考が周囲を巻き込んでしまうような話とかも怖かった。首のあれは予想出来る展開だけど絵で見るとやっぱ怖いしやけに冷静な主人公がまたおかしくて怖い。
2016/11/17
6(ロク)
これはもう・・・、「完璧」以外、形容詞が出て来ません。逆に楳図御大の足りないところってなんなのか?思いを馳せる梅雨の夜で御座います。国宝扱いで宜しいかと・・・・。
2013/06/03
schisuka
話の作りがうまい。特に時間の使い方。人間の一生という単位での時間をここまで効果的に使えるなんて。。。
2013/09/17
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