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鳥

作家
小手鞠るい
出版社
小学館
発売日
2023-05-17
ISBN
9784092893283
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鳥 / 感想・レビュー

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シナモン

鳥好きさんにはたまらない表紙。読んでて賑やかな鳥のさえずりが聴こえてきそうでした。一つだけ孵らなかった卵、飛べるようになって間もなく命を落としたひな鳥。かわいそうだなと思いつつもこれが自然というもの。とわりと冷静でいられたが、愛犬ポアロには涙ボロボロ、ダメだった…。地球は人間だけのものじゃない。「人間はそろそろ、人間以外の生物の幸せのために生きてもいいと思う」に共感です。朝、読んでたら雀のさえずりが聴こえた。まずは、自分の周りにいる鳥たちに心を傾けてみよう。厳しくも爽やかな一冊でした。

2023/06/14

えりまき

2023(188)「世界を広げる3部作」シリーズ。図書館の新着コーナー本。素敵な出会いに感謝。今の時代にぴったり。縁あって姉妹になった、日本にする絵里奈とアメリカにする千歌の往復書簡。優しい。「学校で習ったんだ。男だから、女だからって何でもこうだと決めつけるのは良くないって。」素晴らしい。現実は「担任の先生の頭んなか、偏見のたかまりや。再婚家庭ではまともな子は育たんって平気で言うてるわ、あと、片親の家庭の子は不幸になる、言うはる。」残念です。「窓」「庭」も読んでみたい。

2023/06/30

雪丸 風人

主人公はアメリカ暮らしの中2女子。小鳥と犬が大好きな彼女が、日本に住むステップシスターと心が浮き立つようなやり取りを重ねます。小鳥の習性が面白い!例えば他の動物の鳴きマネをしたり群体を装う話だとか、自分の羽毛をむしって雛の寝床に敷く話など。もっと知りたくなりましたよ。命の儚さに揺れる場面にはこちらもしみり。2人が詩で語らう部分もこの本の魅力ですね。特に、最後の詩に込められた祈りに似たメッセージは胸の奥底に染みわたりましたよ。長くもない言葉の欠片にこれほどの衝撃を受けるなんて!(対象年齢は12歳以上かな?)

2023/06/23

eipero25

ターゲットがわかりずらい。大人は相手にゃならんし、児童書だとしたら、生き物にやさしくありたいからヴィーガン、みたいな誤解を招くメッセージ性に眉をひそめる。ほんならね、病気になっても薬飲まないんですか、医療を受けないんですか、それみな動物の犠牲の上に享受できるものなんですけど。飼い犬が死にかけて薬うんぬん、のくだりで投げ捨てたくなった。 こういう作家けっこういますね、しかもわりと売れてる。

2023/08/19

joyjoy

今朝、庭にサルがきた。6時頃、えらくにぎやかだなと思ってカーテンを開けたら、すぐそこのブロック塀に腰かけて、まだ青いリンゴをもぐもぐとかじっている。他にも大小4匹くらい。団体での御目見え。部屋の中から窓をたたいて彼らを追い払おうとする自分たち人間が、なんだか動物園のサルみたいだな、と。サクランボを食べにくるヒヨドリくらいは笑って見逃せたけれど、サルは、、、なにか対策をせねば、と気が重い。人間以外の動物の幸せも願うけれど、クリスのように「人間がきらい」とは自分には言えない。やさしい人間、うつくしい人間って?

2023/07/29

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