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小森谷くんが決めたこと

小森谷くんが決めたこと

小森谷くんが決めたこと

作家
中村航
出版社
小学館
発売日
2014-07-30
ISBN
9784093863841
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小森谷くんが決めたこと / 感想・レビュー

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おかむー

無敵の男子だった子供時代、親友と出会い野ザルだった高校時代、仁義なきちゃらんぽらんだった浪人から大学時代、おぼろげに進む方向を見つけがむしゃらに働き始めた20代、そして医者に告げられる余命2ヶ月。実話をもとにしつつ、しっかりと中村航テイストに満ちた作品でした。『たいへんよくできました』。終盤の病気の部分がなければ、程度の差こそあれどんな男子にも身に覚えのある普通の日々。思春期の毒もワケのわからない楽しさも危なっかしさも迷いも喜びも、中村航の言葉とリズムで柔らかく踊るように微笑ましい。

2014/11/14

ひめありす@灯れ松明の火

どこからが普通で、何が普通じゃないのか。見定めながら、考えながら、誰もが生きている訳じゃない。だって、そのことが起きた時に自分の人生ではそれが全て。余命二ヶ月で生き残れたのも、告白と失恋を繰り返すのも、男の子に生まれたのも。それ以外は最初から無い。それが起きなかった時、っていう人生はもう自分の物じゃない。選択肢はあるようで、選べる事ってひとつっきり。だから小森谷くんが決めたことは普通じゃないかもしれない。ミラクルで完璧なものすごい選択肢なのかもしれない。だって彼はこうやって、今も愛されて生きているんだから

2014/11/23

takaC

「きらら」掲載時の題名『小森谷くんの恋と奇跡』のままでは何かマズイほどの加筆・修正だったということなのかな?

2014/12/17

ゆみねこ

あまり目立たない普通の男の子・小森谷くん。土岸くんとの友情が素敵でした。淡々と物語が進みましたが、じんわりと余韻が残ります。読んで良かったです。

2016/11/17

chimako

中村航さんの本はこの所「時間がないときに読まなくてもいいや」的に敬遠していたのだけれど、これは帯の「僕、お医者さんに余命2ヶ月って言われたんですよ。でも、生き残っちゃいましたけど。」に惹かれて手に取った。小森谷くんがなかなか魅力的。どこにでもいる普通の男の子が人生の様々な場面でいろんなことを決める。それは幼稚園の先生との結婚(5歳)だったり、勉強だったり、闘病生活だったりする。いつも真面目で真摯な小森谷くんの決め方がとても好ましい。そして彼の周りの友だちも良い。巻頭の時計の話も。小森谷くんの幸せを願って。

2015/06/15

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