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教場X 刑事指導官・風間公親

教場X 刑事指導官・風間公親

教場X 刑事指導官・風間公親

作家
長岡弘樹
出版社
小学館
発売日
2021-08-27
ISBN
9784093866156
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教場X 刑事指導官・風間公親 / 感想・レビュー

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starbro

長岡 弘樹は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。 教場シリーズも読み続けて第五弾です。 今回は、警察学校の教官になる前の前日譚、刑事コロンボのような短編集でした。オススメは、『第6話 仏罰の報い』です。教場シリーズは飽きてきたので、著者には新たな代表作を期待します。 https://www.shogakukan.co.jp/pr/kyojo/

2021/10/10

パトラッシュ

久しぶりに刑事指導官の風間公親に再会。相変わらずの人の心を見抜く達人ぶりで殺人事件の真相をいち早く見抜きながら、刑事の卵たちに必死に推理させ一人前に鍛えていく。警察学校教官としては冷酷に不適格者を振るい落とすが、こちらではほとんど名探偵としか思えない観察眼で若い刑事を側面から支援していく部分が魅力だ。一方で犯人側はほとんどが社会的弱者や追い詰められた立場にあり、最後の賭けとして殺人に及ぶが風間の前に阻まれる。本シリーズは警察小説ではなく、『ジョーカー・ゲーム』のような特異な設定での教育者小説といえるかも。

2021/10/06

しんたろー

シリーズ第5弾は、風間が捜査現場で新人教育をしていた頃の6つの話。各話はコロンボや古畑任三郎でお馴染みの犯人が殺人を犯すところから始まる倒叙形式で、犯人と新人刑事の対決を風間がサポートする形…お得意のトリビア的要素を交えながら、登場人物たちの心理戦で飽きさせず読ませて、もはや「安定の職人芸」と言えるが、ミステリとしては警察学校時代の内容より薄味に感じるのは、私がこのパターンに慣れてしまったからなのか? とは言え、未解決のままである風間の眼を刺した犯人・十崎との対決から結末までを描いて欲しいので新作を期待♬

2021/12/11

いつでも母さん

教場シリーズ最新刊!これは第5弾になるが警察学校に赴任前の『風間道場』を描く連作6話。長岡さんは短編でグイグイ来るから好きだ。凄すぎる風間に参りましただが、最後の『仏罰の報い』は先に期待を持たせる内容でこれからも続くであろう『教場』が楽しみでならない。だって犯人捕まってないよね?

2021/09/15

ノンケ女医長

主役の風間公親警部補は、右目が義眼。その顛末が、今作で描かれている。惨憺たる事象で、そのまま退職を選んでもおかしくない公務災害。復職した警部補が身にまとう、他者を簡単に寄せ付けない雰囲気。追い詰めるように後輩へ質問を突き付けるのは、元来備わっている特性なのか。職務は、危難と隣り合わせ。警察官である限り、危険性は排除できない。それでも事件を解決し、後進の育成に厳しくも邁進する風間の生き方に、段違いの孤独性を感じて、少し辛くなった。事件の推理や奇抜さに加え、主人公の個性が際立つ。警察小説としては別格かも。

2023/08/14

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