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カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫 や 31-1)

カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫 や 31-1)

カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫 や 31-1)

作家
山川徹
出版社
小学館
発売日
2022-01-07
ISBN
9784094071092
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カルピスをつくった男 三島海雲 (小学館文庫 や 31-1) / 感想・レビュー

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breguet4194q

1919年7月7日七夕の日に販売されたカルピス。以来、人に愛され続けるこの飲み物は、創業者の人生哲学が凝縮された品と言って過言ではないと思います。創業者の人生を振り返りながら、著者が実際に大陸に渡り、在りし日の創業者の足跡を辿ります。膨大な資料とインタビューで、充実度が極めて高く、販売より約100年経つ今こそ、創業者について記録を残せるギリギリの時期。世の為人の為と「国利民福」を掲げる姿勢は、本当に尊敬できます。俗に言う経営者らしくない姿勢が殊更印象に残りました。

2022/07/07

道楽モン

明治生まれ故に日清、日露、太平洋戦争さらに関東大震災をもくぐり抜けることになる。浄土真宗の学徒であった三島は、立身出世を誓い上京。ここまでは何事かを成した人物のよくある話だ。彼の特異さはその根底に仏教に根ざした博愛があったことだろう。大陸に渡って苦難を受ける境遇となっても慈愛と博愛が彼を導く。決してストイックな宗教者ではなく、差別とは無縁で大陸人へも自然と溶け込む人柄は清濁併せ呑む度量に至り、モンゴル人の乳製品をヒントにカルピスを開発し、国民の健康に寄与すべく奮闘する。現地取材での筆者の行動力にも敬服。

2024/03/31

rokoroko

昔お中元でもらうと嬉しいカルピス!あの黒人のマークは黒白の新聞で目立つためだったの?面白い。夫は(68)はカルピス好きよ~私もだけど

2023/09/26

lily

子どもが大好きで、水玉模様の可愛らしいラベルが印象的なカルピスを生み出した三島海雲の伝記。仏僧の息子として生まれ自分の人生に煩悶しながらも、彼は自分の可能性を求め清末の中国に渡る。日本語教師を経て内モンゴルに渡り、ヨーグルトのような乳製品ジョウヒに出会い、「初恋の味」カルピスの着想を得る。その後三島自身が発見した乳酸菌(モンゴルから持ち帰ったというのはデマ)は度重なる戦争に翻弄されながらも、今も愛されている。世界の健康を願う三島の想いからみても、「からだにピース」のキャッチフレーズがぴったりだ。

2023/03/16

Mark X Japan

知られざるカルピスの歴史です。カルピスを通して、モンゴルとの関係や後継者問題・経営哲学など、参考になりました。三島海雲さんの知名度やカルピスの歴史が知られていないことが、カルピスは残って会社が人手に渡った理由の一つかも知れません。☆:4.0

2022/05/13

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