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こんぱるいろ、彼方 (小学館文庫 や 34-1)

こんぱるいろ、彼方 (小学館文庫 や 34-1)

こんぱるいろ、彼方 (小学館文庫 や 34-1)

作家
椰月美智子
出版社
小学館
発売日
2023-05-02
ISBN
9784094072525
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こんぱるいろ、彼方 (小学館文庫 や 34-1) / 感想・レビュー

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Karl Heintz Schneider

「実は私はベトナム人のハーフなの」ある日突然、母からそう打ち明けられた大学生の菜月。母の出生の秘密を探るべくベトナムへと旅立つことに。母親はなぜ娘が20歳になるまでそのことを隠していたのか。この美しい表紙絵とタイトルに惹かれて読んだが意外と重いテーマだった。ベトナム戦争の暗い影があちこちに。菜月はその真相に真っ向から挑む。「ベトナム人だろうが日本人だろうがどっちでもいいじゃない。私は私なんだから。」そのことに気づけたことが一番の収穫であり著者が一番言いたかったことではないだろうか。

2023/08/08

Y.yamabuki

祖母の春恵は、幼い麻依子を連れてベトナムからやって来たボートピープル。麻依子は、娘の奈月に自身のルーツを話していなかったが、偶然娘が友人とベトナム旅行へ行くことになって…。三人の視点で話は進む。語られる春恵の過去は、凄絶なものだったに違いないが、家族愛を中心にした温かく爽やかな物語になっている。柔らかな筆致ではあるが、語られている内容は奥が深い。奈月がベトナムで感じたこと“それぞれの正義”が印象的。日本へ来てからの春恵の話、麻依子の夫等他の家族の話も読んでみたい。奈月の彼氏御蔵君にもまた会いたい。

2023/09/12

ミワ

ベトナムの事を知らなさすぎだっだ。「ベトナム料理美味しいな。雑貨かわいいな。」程の事しか思っていなかった。(ボートピープル)の事すら知らない自分の無知さ😓。 この本を読めて、少しかもだけどベトナムの事を知る事が出来て良かったです。

2023/08/27

shi-

とてもいいお話だった。読み終えるのが残念なくらい。 自分のルーツを知ろうと、その国の情報をかき集める奈月と、自分は自分でしかないと言い切る美咲、どちらの生き方も素敵だ。 ベトナムという国に、並々ならぬ興味を持った単純な私。 でも、読書って、これだから素晴らしいだよなぁ。

2023/06/28

りょう

椰月さんが続いています。ボートピープルとして日本に来てからン十年。大学生の娘が、ベトナム旅行に行く事になり、初めて自分の出自を娘に話すことからスタートした、ベトナムと自分、家族の物語。ひとりひとりがとってもよくて、読み終わるのが残念でした。

2023/06/23

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