アルテミスの涙 (小学館文庫 し 23-2)
アルテミスの涙 (小学館文庫 し 23-2) / 感想・レビュー
マロンのりたま
閉じ込め症候群というものを初めて知った。『正論なんてものは、人を追い詰めるためにしか役に立たない(略)自分は正しいことをしているという思い上がりがあるから、相手の心の傷には気づけない』この言葉は刺さりました。 だけど…あの毒親を育てたのは祖父母だよね…と思うとそこまで信頼できるかな…。まぁ環境によって人は変わるってことなのかな。
2023/12/01
汲平
毒親と呼ばれる支配的な親子関係を巡る物語。一方、閉じ込め症候群の患者の意志を尊重するか、生まれてくる子供の社会的環境を尊重するか倫理観を問われる作品でもある。これに答えるのはとても難しい。本作のラストシーンを含め、どんなエンディングであっても、「本当にそれでいいのか?」という疑問は残るだろう。読者に問いかけることが目的の作品であればそれで良いのだが、ミステリにしたことで消化不良感が残る作品となったように思い、それが残念。
2024/03/10
ろいと
★★☆☆☆ 意識はあるが四肢も顔の表情も一切動かせない「閉じ込め症候群」の女性患者の妊娠が発覚する……というミステリ。事件の真相自体はあっさり明らかになり、主題は人の尊厳と命の倫理について問いかける後半部分。確かに難しい問題ではあるが、正論を通しても皆が幸せになる訳ではない。ある程度の線引きは必要だと感じた。
2024/03/15
MITOTA
高森医師の行動があまりに不自然でやっぱりね。という感じです。ただ、真理亜医師の後半の葛藤は、ストレートでよかったなぁ。気持ちが救われました。
2024/03/18
慎次
題材的に、正論や倫理面、人の尊厳など色々なことから、賛否両論があるかもしれないし、作品としても、色々な見方のされる作品だと思いますが、僕は、心が揺さぶられました。
2024/01/07
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