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世間胸算用: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 27)

世間胸算用: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 27)

世間胸算用: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 27)

作家
井原西鶴
暉峻 康隆
出版社
小学館
発売日
1992-05-01
ISBN
9784094600278
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世間胸算用: 現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー 27) / 感想・レビュー

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藤月はな(灯れ松明の火)

小学生の時にジュニア版で読んだ『世間胸算用』は全く、意味が分からなかった。しかし、稼げるようになり、家族間でのお金の貸し借りや出ない親の代りに払ったりとやりくりに云々、唸るようになった今では面白く、感じる!当時はツケ払いが多かったので借金の取り立てやその躱し方も悲喜交々。「鼠の文使い」のご隠居さん、それは流石に欲深すぎまっせ。「もっとも倹約の意見」は身を弁えた遊び方と女の付き合い方を指南しているのが痛快。しかし、夫婦の純愛ものへと転じる「小判は寝姿の夢」がほっこりしました。鑑賞のしおりも縦横無尽で面白い。

2018/07/21

Toshi

江戸時代の大晦日の資金決済。1年間の掛け買い分の支払いを年末にしてたなんてびっくり。

2020/04/30

diet8

面白かった。すぐに読めた。落語の世界のような可笑しさ。登場人物のほとんどに固有名詞がない。明治に入るまでは庶民や女性に名前は必要なく、欲してもいなかった。明治に入ってから政府の都合で氏名はつけられた。それより百五十年以上前の話。匿名性と感情描写の欠如が、落語的味をだしている。黒染めの麻の衣を売ったために貰いが少なくなった托鉢女坊主。蛸の足を切って売り評判を落とした話。書道手習いでセコく稼ぐ子より書道に専念するこの方が将来稼ぐ話。17世紀頃から、手写しでなく、木版出版を前提に書くようになったそうな。

2016/07/17

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