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ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)

作家
中野信子
出版社
小学館
発売日
2017-09-28
ISBN
9784098253081
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あらすじ

「いじめ」を脳科学する。

「子どものいじめ撲滅」に向けて、大人たちが尽力している一方で、大人社会でも「パワハラ」「セクハラ」などの事件が後を絶ちません。しかし、「脳科学的に見て、いじめは本来人間に備わった“機能”による行為ゆえ、なくすことはできない」と、著者である脳科学者・中野信子氏は言います。ならば、いじめに対するアプローチ法を変えて、その回避策を考えていくことが、良好な人間関係を維持するためには得策です。本書では、子どもの仲間はずれやシカト、大人のパワハラ・セクハラなど、世代を問わない「いじめ」に関して、その回避策を脳科学の観点から説いていきます。

「ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書)」のおすすめレビュー

ヒトがいじめをやめられない衝撃的理由。「脳」がいじめを選択している?

『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子:著、かんようこ:まんが、サイドランチ:編集協力/小学館)

「あんたが登校するほうに50円かけたから、明日こそ必ず学校に来てよね」――筆者が中学生の頃、同級生のこの言葉を聞いた時に「自分の価値は50円なんだ…」と思った。人の考え方や人生を変えてしまうほど強い力を持っている。それがいじめの恐ろしさだ。

 毎年夏休みが明けると、いじめを苦にして自ら死を選ぼうとした人の存在がニュースを通じて報道される。その悲しいニュースに触れるたび、多くの人が「いじめなんてなくなればいい」と憤るのに、学校という枠だけでなく、社会に出てもいじめはなくならない。人は誰かをいじめずにはいられないのだろうか――。

 誰もがよくないと分かっているのに、根絶できない。その「いじめ」の正体を脳科学という視点から解き明かすのが、『まんがでわかる ヒトは「いじめ」をやめられない』(中野信子:著、かんようこ:まんが、サイドランチ:編集協力/小学館)だ。本書は、ヒトがいじめをやめられない理由と、そのうえでの対処法をストーリーコミックの…

2019/8/21

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大人の「いじめ」はなくならない――脳科学者・中野信子が解く、本能をコントロールする「いじめ回避術」とは?

『ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)』(中野信子/小学館)

 「いじめ撲滅」といった標語に違和感を覚える人は少なくないはず。いじめという行為を完全になくすことは果たして可能なのか。

 テレビ番組やラジオ、講演会で引っ張りだこの脳科学者・中野信子先生の最新著書『ヒトは「いじめ」をやめられない(小学館新書)』ではいじめについて「ヒトにとっていじめという行為は、種を保存するための本能に組み込まれている」とショッキングな事実を明かし、その回避術が脳科学的にわかりやすく説明されている。簡単にいじめを引き起こすヒトのメカニズムを本書にならって紹介したい。

■いじめは正義の名の元もとに行われる快楽行為

 本書ではまず、「いじめ」について考察する上で人類がなぜ他動物との生存競争に勝利し繁栄したのかその経緯を辿り、ヒトについて「共同体を作るという戦略に頼って生き延びてきた生物種」とひもとく。

 ヒトにとって共同体を崩壊させる存在こそが脅威であるため、その脅威に制裁行動「サンクション」を起こす機能が発達したそう。脅威(敵)は共同体の外にあると思われがちだが、外敵は…

2017/11/28

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ヒトは「いじめ」をやめられない (小学館新書) / 感想・レビュー

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ナイスネイチャ

図書館本。タイトル通り本能的にやめれないと認識すれば解決策が違ってくる。イジメゼロの目標はただ隠蔽の方向に向かう事がよくわかった。昨今の大企業不祥事隠蔽も同様なのかと。起こる事を前提に物事を考える著者の理論は分かりやすく、教育関係者の方に是非とも一読していただきたい。

2018/01/29

absinthe

きわめてよい本だと思う。どうしても、いじめを容認しているように誤読する人はいるだろうな。absintheはその昔、人間の行いの説明に遺伝子や生得的な性質を持ち出すのを酷く嫌悪していた時期があり、そのころ読んでいたら糞本の筆頭に挙げていたかもしれない。本書は、豊富な研究成果に基づいているが、結論に至るまでの過程は駆け足に見えるので、反感を持つ人はいるかもしれない。ただ、娘を持つ親としては参考になることがたくさんあった。

2018/05/14

鉄之助

注目の脳科学者・中野信子の「いじめ」本だけに、ズバッと切れ味良し。いじめのメカニズムのヒントになった。「いじめ根絶」を訴えて、なんとなく安心することの危険性がよく分かった。

2018/09/02

『よ♪』

「いじめゼロ」を目指すことで生まれる矛盾──実際にはあったけどなかったことにしよう。不良ゼロ。故障ゼロ。クレームゼロ。大人なら覚えがあるのでは?真実を伝えてイヤな顔をされるのなら隠蔽する。その程度の生きモノだ。…とボクは思ってる。所属する集団を守るために異端を排除する行動─向社会性─はヒトが元々持つ機能だと云う。これにより『制裁行動』をとる。この機能が"健全に"働くために、ヒトは制裁を行うと"快感"を得るらしい。脳の働きとしては『いじめ』もコレと全く同じらしい。とても残念だ。"ニュータイプ"でも目指すか?

2019/08/29

いたろう

脳科学者/認知科学者による、いじめのメカニズム。旧来より、社会では、自分が属する集団を守るために反社会的な人物を排除する制裁行為が行われており、社会を守ろうとする意識が強くなるあまり、ちょっと異質なだけで排除しようとするようになることも多々あった。この現象が学校で起きるのが「いじめ」であるという。いじめを行っている側は、それをむしろ正義だと思っており、だからいじめはなくならない、という著者の主張は明解。しかし、ではその解決策はというと、教育を変えるとか監視カメラをつけるとか、ピンとこない。そこは専門外か。

2018/03/24

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