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塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル)

塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル)

塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル)

作家
小日向 まるこ
桜井美奈
出版社
小学館サービス
発売日
2020-08-28
ISBN
9784098607372
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「塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル)」のおすすめレビュー

女子受刑者が美容師を務める、刑務所の中の美容室。そこで描かれる、人間模様に感動必至

『塀の中の美容室』(小日向まるこ:漫画、桜井美奈:原作/小学館)

 今やSNSは掘り出し物の漫画を見つけるためにも使えるツールになった。「SNS経由で、ある漫画の電子版試し読みを読んでいるうちに夢中になり最新話まで読んでしまった」という経験をしたことがある人もいるのではないだろうか。

 漫画版『塀の中の美容室』(小日向まるこ:漫画、桜井美奈:原作/小学館)もそんな作品の一つだ。SNSで好評を博し、Amazonではベストセラー1位を記録し続けた。

 作家・桜井美奈さんによる原作小説は2018年に双葉社から刊行され、読書好きの集まるSNSでは当時から注目を集めていた。女子刑務所を舞台にした連作短編集だが、「囚人が刑務所に入るまで」にスポットをあてた物語ではない。主人公は刑務所内の美容室を訪れる女性たちで、その美容室では一人の受刑者・小松原葉留(こまつばら・はる)が美容師として働いている。

「刑務所が舞台」という言葉から連想されるセンセーショナルな描写は一切なく、エピソードごとにさまざまな年代の女性たちが主人公になる。美容室の内装は空の中にいるようで、施術を受…

2020/10/3

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塀の中の美容室 (ビッグコミックススペシャル) / 感想・レビュー

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S.Mori

女性刑務所の中にある美容室を描いた作品です。重い罪を犯してしまいながらも懸命に生きようとする主人公の小松原葉留を作者は優しく繊細に描いています。温かみのある美しい絵が圧巻です。作者が精魂込めて描いていることが伝わってきます。自分の罪に向き合いながらひたむきに生きようとする葉留の姿に胸が熱くなりました。2話に出てくるきれいな黒髪の少女の染み入るような笑顔が忘れられません。抗癌剤の治療を受けるので、捨て鉢になっていた彼女を葉留が力強く励ましたのです。こんな素晴らしい作品にはめったに出会えるものではありません。

2020/09/03

ねお

一面の青空の天井という設定にも、単話の内容にも、小日向さんの優しい絵にもほっこり、幸せな気持ちに。小日向さんの絵を初めてみた時からとても癒される好きな絵だな〜と思い調べてみると刑務所に関する漫画があるとのことで手に取った。恥ずかしながら刑務所の中に美容室があるというのも「空の青さを知る」という諺の続きも知らず、新しい発見がいくつもあった。今は和歌山、笠松(岐阜)、栃木にしか刑務所内に美容室がないとのことだが、PFI刑務所ができるずっと前の戦後すぐ70年前から刑務所が社会に開かれていたことに驚いた。こういう

2021/09/03

ショコラ

【タイトルが気になって購入】桜井美奈の同名小説をコミカライズした作品。刑務所の中にある、美容師の職業訓練を受けた受刑者が一般の人々の髪を切る美容室での話。日本の3カ所の刑務所では実在するそう。重たい内容かと思ったが、美容師と客の優しいやりとりの物語だった。絵がその優しさに呼応するかのような優しい絵で、特に笑顔の描写が印象的だった。ただ、ページ数の問題か、少し話がコンパクトにまとまりすぎているような気がした。小説はもっと深く描いているのかな。

2021/10/21

GORIRA800

受刑者の女性が更生のひとつで一般人の髪を切る話 あまり言葉を交わさずとも、互いに何か優しさのようなもので通じ合う様子がささやかな涙を誘われる 戻れる場所、待ってくれる人、応援してくれる人、そんな人がいれば大袈裟なまでの優しさなんていらないんじゃないかなって思った

2021/09/13

小紫

たまたま入手できたのが漫画の方だったのですが、心に染みる短編集でした。仕事が忙しすぎて彼氏と破局寸前の記者の目から始まり、刑務所内の美容室を訪れる人との交流を描いているのですが、どの話も少しうるっときて、ほんのりと胸が暖かくなりました。最後はほぼ全ての登場人物に穏やかな幸せが訪れてくれたようで、ホッとしています。やはり、原作の小説を読みたいかな〜。

2021/12/03

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