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宇宙衛生博覧会 (新潮文庫 つ 4-15)

宇宙衛生博覧会 (新潮文庫 つ 4-15)

宇宙衛生博覧会 (新潮文庫 つ 4-15)

作家
筒井康隆
出版社
新潮社
発売日
1982-08-01
ISBN
9784101171159
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宇宙衛生博覧会 (新潮文庫 つ 4-15) / 感想・レビュー

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kinkin

最読本。筒井康隆史絶頂期の短編集だ。この本はもうぼろぼろだがそれでも本棚に残っている。いったい何度読んだかわからないし、知り合いになんど紹介したか。「蟹甲癬」「顔面崩壊」「問題外科」(これはもんだいがいか、と呼ぶのがただしいのだろうか)とにかくスプラッター、エログロと狂気、毒気に満ち溢れている。そういった類がお好きでない方は読まないにこしたことはないと思う。

2023/01/04

そうたそ

★★★★★ 圧巻の一言。ハズレなしどころか全てが大当たりな短編集。このブッとんだようなギャグセンスと荒唐無稽な感じが魅力なのだが、よく読んでみると実は練りに練られているストーリーであることがよく分かる。「間接話法」での主人公の無茶苦茶な間接話法だとか、「最悪の接触」での宇宙人とのチグハグな意思疎通とか、一見無茶苦茶なようで、実は読者の笑いどころをちゃんと抑えて書かれている。どれも面白いが印象的なのはラストの一言が筒井康隆らしい「急流」、不謹慎すぎて面白い「問題外科」、そして名作「間接話法」辺り。

2016/10/07

北風

悪ふざけ作品集です。マイベストは「最悪の接触」。主人公と宇宙人の会話は、完全に漫才のボケとツッコミで、ツツイさんは落語家でも漫才師でもないのに、「こうすれば人は笑う」というツボを完全に心得てるように思います。

2015/09/07

メタボン

☆☆☆☆☆ もう何度も読んだ傑作短編集。各短篇のタイトルを見ただけで内容を覚えている短篇集はそうそうないが、これはよっぽど内容が強烈だということだと思う。想像力と言語遊戯の極致。この頃の筒井康隆は突き抜けていた。蟹甲癬、こぶ天才、急流、顔面崩壊、問題外科、関節話法、最悪の接触、ポルノ惑星のサルモネラ人間。

2021/08/26

saga

【再読】もっともっと読む時間と場所を選ぶ作品だと記憶していた(特に昼時とか)。地球外惑星でヒトの無節操な食行動から絶滅への道を辿る「蟹甲癬」。落ちにノートルダムのせむし男を配した「こぶ天才」。「ポルノ惑星のサルモネラ人間」でさえ筒井読者としては普通に楽しめた。そして、平和を追求するあまりのエロスと退化に、なぜか首肯してしまう。ラブ&ピース!

2019/09/27

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