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ひりつく夜の音 (新潮文庫)

ひりつく夜の音 (新潮文庫)

ひりつく夜の音 (新潮文庫)

作家
小野寺史宜
出版社
新潮社
発売日
2019-09-28
ISBN
9784101211527
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ひりつく夜の音 (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ホウフリンク

音楽にさほどの興味も知識もないので、話の内容があまり入ってきませんでしたが、なんともない日々が淡々と流れていくような展開がいいなあと思いました。 主人公の周りに自然と集まる人々も、ほんとに平凡です。 でも、自分の周りににもいる誰かに似ているような感じを受けるのは不思議な心地よさでした。 タイトルの「ひりつく」は、軽くしびれるような痛みだとおもいますが、音楽家だけが味わえる感覚なんでしょうかね。 夜の静寂の中で感じる軽くしびれるような痛みとは何なんでしょうね。私もちょっとだけ感じてみたいですね。

2021/09/09

けろりん

46歳の男性の一人語り。キャリア30年のクラリネット奏者で、かつては名のあるジャズバンドに所属していたが、バンドの解散以降は、音楽教室の講師として細々と露命を繋いでいる。週に1度の「朝食海賊」、ちくわの食パンサンド、豆腐の汁…。縷々綴られる倹しい日々の描写が秀逸。ひしひしとユーモラスに描き出される中年男性の哀感。ある若者との関わりがきっかけで、過去の縁が甦り、停滞していた現在が動き出す。闇に沈む夜の底に静かな音楽がさざ波をたて、次第にうねり出すような、新たな希望を感じられる名手小野寺さんの筆が冴える作品。

2021/06/04

三代目けんこと

若者たちの「青春」もいいが、40代の「清秋」(最終章)も捨てたもんじゃない。本書に乾杯!!

2020/09/26

楽駿

読書会仲間本。小野寺氏と言えば、比較的若い方を主人公にすると思っていたら、これは立派な中年男性が主役。音楽を生業にして生活するのは、本当に難しい。その道を選んだことを後悔しなくても、自分自身の能力の壁に脅えながら、後輩たちの躍進に脅威を感じたりもしたり、ひたすら練習あるのみ。確かな事は解らなくても、多分、親子であることをお互いに感じながら、それぞれ。近いような、遠いような繋がりを選択する2人。そんな思いは、全て、奏でる音色に込めればいいのかも。きっと、数段深い音色になったはずだから。

2021/08/29

ぷにすけ

「リカバリー」に続いて、中年男性が主人公となり共感を持って読むことができました。謎の青年「音矢」との出会いをきっかけに、表舞台に再び立とうとする主人公。音楽で繋がった仲間たちに支えられながら前に進んで行く姿に心がうるうるしてしまいました。また、ギターを弾いてみようかなあ(笑)

2019/11/30

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