読みたい本がここにある

Facebook Twitter LINE はてブ

ひとり暮らし (新潮文庫)

ひとり暮らし (新潮文庫)

ひとり暮らし (新潮文庫)

作家
谷川俊太郎
出版社
新潮社
発売日
2010-01-28
ISBN
9784101266237
amazonで購入する

「ひとり暮らし (新潮文庫)」のおすすめレビュー

ひとり暮らし、もう慣れましたか? ひとり寂しい夜のお供に谷川俊太郎のエッセイを

『ひとり暮らし(新潮文庫)』(谷川俊太郎/新潮社)

 ひとり暮らしの夜は、ひろい宇宙を孤独に漂っているような気分になるときがあります。

 ひとりの夜はすてきです。そして苦しいです。重たくてどっしりと、それでいて、時にそんな時間がとてもいとしく感じます。

 この春からひとり暮らしを始めたひとはいますか?

 あなたのひとり暮らしは何年目ですか?

 かつて、ひとりで暮らしたことがありますか?

 大切なひとが、ひとり暮らしをしていますか?

 なんだかとっても切ない夜はありませんか?

 はじめての東京のワンルームは、暮らしを営むにはとってもせまく、でもたまに、途方もなくひろくなる夜があります。あたかもそこに宇宙が生まれているかのような。

 孤独な夜には、トモダチが必要です。それは音楽でも、小説でも、ウイスキーでも、悩みでも、思い出でもなんだっていいのです。孤独のなかにひかりが見えたり、孤独をいっしょに包んでくれたり、とりあえず朝がくるまで付き合ってくれたり。トモダチはすてきな存在です。

 僕が何年間かのひとり暮らしのなかで見つけた大切なトモダチを紹介させていただきます。

 ま…

2018/5/24

全文を読む

おすすめレビューをもっと見る

ひとり暮らし (新潮文庫) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

kaizen@名古屋de朝活読書会

新聞雑誌に掲載した随筆集+ある日:日記+ことばめぐり:空、星、朝、花、生、父、母、人、嘘、私、愛。あとがきによると、ほんとうに一人暮らしをしていた時に書いていたものを集めたのでこの標題らしい。テレビを見るんだということが分かった。

2013/07/20

じいじ

 初読みの詩人・谷川俊太郎のエッセイは、文章の美しさとともに、そのユーモアのある内容が面白かった。人生での「ゆとり」の話は深い。「恋は大袈裟なものだが、誰もそれを笑うことはできない」という恋の哲学はユニークだ。結婚式より葬式に出る方が好きだと言う。祝辞に比べれば葬式の弔辞の方が退屈しないから…というのは、説得力がある。「私の死生観」は面白い話で腑に落ちた。「老いと死を恐れてはならない…」の著者の言葉を糧に、これからの毎日を大切にしていきたい、と読後に思った。

2017/09/07

蓮子

谷川俊太郎さんの人柄を思わせる、ほんわかした文体のエッセイ。この方は穏やかな日常の中にあるささやかな幸福や歓びを見つけるのが上手な人だなぁと言う印象があります。その着眼点があるから、慈愛に満ちた素晴らしい詩が書けるのかなと思いました。「読書ばかりでは頭でっかちになる」との言葉にちょっとギクリ。「自分にとって本当に切実なことは、言葉では言えないのだということにも気づく。言葉にしないのではなく、言葉にならない秘密が私を生かしている。」谷川俊太郎さんの作品にもっと触れたい。

2017/01/17

ゴンゾウ

谷川俊太郎さんの若い時の活動を残念ながらよく知らない。しかしこのエッセイを読んでこういう年のとり方って素晴らしいと思った。人間社会の単位は若い時は一対の男と女だと思っていたが結婚離婚を繰り返した今は1人の個人だと考える方に傾いているとあとがきに書かれている。孤独であることを愉しむ。とても深いエッセイでした。

2015/08/02

Hideto-S@仮想本屋【おとなの絵本屋 月舟書房】

言葉の力で心を震わせる詩人も、仕事を離れれば一人の〈独居老人〉。そんな自分の暮らしをユーモアを交えて綴っている好エッセイ。愛犬の死に行く姿を尊厳を持って見つめる冷徹な優しさ(異論はあるかも知れないけど、僕はそう思いました)。小説では文体こそが作家の〈生きる流儀〉だとするスタイル考。詩人として〈愛〉の本質に迫ろうと挑み続けるうち、実は〈情〉の方が大切なのではないかという気づきに行き着く。一方でいまだに愛に振り回されて迷っていると告げる率直さ。人とは矛盾だらけの存在。だからこそ、面倒くさくて、愛しい。

2015/07/18

感想・レビューをもっと見る