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紺碧の果てを見よ (新潮文庫)

紺碧の果てを見よ (新潮文庫)

紺碧の果てを見よ (新潮文庫)

作家
須賀しのぶ
出版社
新潮社
発売日
2018-07-28
ISBN
9784101269740
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紺碧の果てを見よ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...

須賀さんの戦争もの、読者の想像を掻き立てるタイトルの意味を想像しながらも、読み応えある作品だった。海の色は碧にも黒にも黄金色にも…。人々はそれぞれの場所、そして置かれた立場から、その海、そしてその先に何を見るのだろう。必ず戻ってくる…。できもしない約束を交わす二人に、溢れる感情を抑えることができなかった。国を守る、家族を守る、恋人を守る…。純真な若者の命を無駄に散らすことがあってはならない。戦争作品を読むたびにいつも思うことだ。

2021/08/06

utinopoti27

本作は、青雲の志を抱き、海軍士官となった主人公・永峰鷹史の生き様を通して、国を、そして愛する者を守るとはどういうことなのか、深く考えさせられる青春群像劇だ。苛烈な戦闘で、意気盛んだった兵学校の仲間たちが次々と命を散らす、理想と現実の落差が克明に描かれてゆく。この戦争の大義はいったいどこにあるのか。次第に苦悩を深める主人公の姿が胸に迫る。加えて、妹の雪子や妻の早苗など、しっかりしたキャラクター描写も見逃せない。『紺碧の果てを見よ。愛する者の防人となれ』 静かな感動の涙が止まらない640頁だった。

2020/05/17

しいたけ

会津の末裔、兄と妹、戦争、海軍、戦友、防人・・・言葉を並べただけで泣けてくる不思議。妹の手紙によって行きつ戻りつする物語は、敗戦という終わりを知っている身なれば残酷な伏線を拾う読書となる。それでも前を向いて読みたいのはなぜだろう。負けた気がしないのはどうしてだろう。あの戦争で、兵士は国を勝たせるために戦ったのではない。国を、家族を守るために戦ったのだ。ならば真の勝敗はその後を生きる私たちの生き方にかかっている。「我らは、敗北を糧に立ち上がる防人である。いかなる時代にあっても、諸君よ、紺碧の果てを見よ」。

2018/08/14

のぶ

戦争文学を今まで多く読んできているが、本作もその一つに入ると思うが、ことのほか感銘を受けた一冊だった。物語は日本がまだ平穏だった戦前に始まる。父の考えに反発し海軍の道を選んだ鷹志と、妹の雪子の物語。鷹志は当初、海軍の江田島等の海軍の施設で働く。やがて日中戦争が勃発し状況は太平洋戦争に突き進んでゆく。戦況は次第に苦しくなり鷹志も戦争に駆り出されることになる。一方雪子は自由を求め彫刻や陶芸に進んでゆく。戦況の描写は他の本と変わらないが、一途に国を思う鷹志の姿に感動を受ける一冊だった。

2018/09/17

佐島楓

須賀さんの取材力と構成力には感服させられるばかりだ。戦中、死地に赴く兵士の心情や空気感を見事に掴み取っていらっしゃる。野球モノを中心に読んできたが、これからもジャンルにこだわらず読み続けようと思った。

2018/08/11

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