年代を超えて愛される、上橋菜穂子の『守り人シリーズ』――全14巻に及ぶ壮大な物語を作品ごとに紹介①『精霊の守り人』 なんで、自分なのだろう。 理不尽な目に遭い、思いがけない重荷を背負わされたとき、そう思った経験のある人は少なくないだろう。やりきれない葛藤は、時間を経るごとに怒りや悲しみを生む。その感情をコントロールするのは、容易いことではない。しかし、感… もっと見る