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ゴッドスター (新潮文庫)

ゴッドスター (新潮文庫)

ゴッドスター (新潮文庫)

作家
古川日出男
出版社
新潮社
発売日
2010-10-28
ISBN
9784101305325
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ゴッドスター (新潮文庫) / 感想・レビュー

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眠る山猫屋

東京湾岸地域に住む〝あたし〟は、二進式信号を押し続ける子供を拾い共に暮らし始める。無垢な子供にカリヲという名を与え、ママと呼ばせて。次第に不思議な世界へシフトしていく二人。埋め立てられた土地を親和性を持ってまとめている〝明治〟という人物たちとの邂逅、『モモ』の灰色の男たちのような不穏なグループの登場。〝あたし〟とカリヲをは世界を守るために武器をとる…。圧倒的なスピードで世界を渡っていく主人公たち。作者初期の物語性を彷彿させる本書だが、理解し寄り添う事が自分には難しかったかな。しかし、なんたる力強い流れ!

2020/09/13

hit4papa

記憶を失くしたイノセントな少年と、少年を我が子のように育て始めた女性の物語です。拾った子供に名前を付け、その子にママと呼ばせる女性。二人の出会いが奇妙ならば、二人の日々も違和感が付きまといます。それを言葉、言葉、言葉…で埋め尽くす相変わらずの古川日出男節は、掴みどころが見つかりません。言っていることは分かる。しかし、何を言わんとしているかが分からない。言葉の奔流に身を任すしかありませんね。掴みどころのないまま終わるのかと思いきや、ラストに悪の芽生える余韻を残すのが良いのです。掴みどころはないんだけど…

2021/08/06

さっとる◎

あぁ速い、速い…速度が高速で光速で、ノーマルだって光速で、ぎゅんぎゅん進む。あたしは誰か?ママだ。名前は?それはいえない。ここにあるのは?愛と希望と絶望と信じることと、明治時代には海だった地面。それから記憶。語られて騙られて、描写されて歴史になる。それでも襲いかかる恐ろしいもの、いらない真実、安全を奪うもの。ああどうする。いらないものはころしますから。大事なものを守るために時代を戻らなきゃ、信じるメージの時代に。戻って、それからどうなったかって?それはいえない。意味不明に胸がつまる本。

2017/02/06

junkty@灯れ松明の火

初古川作品。気楽に読めるかなぁと思い読んだのに痛かった。認識し、許容すれば世界はいくらでも変化する。時間ですら速くなったり遅くなったり、止まったり。拒絶し、理解しなければ無い、ゼロと同じ。ただ現実は違う。行動しなければ変わらない。最後にあたしは世界を守る為に行動する。この後、世界を守れるのかは分からないけど。…真面目に感想書きましたが、この本どう考えても売れないでしょ?だって読みづらいし。マニアック過ぎる感じ。この作家さんはいつもこうなの?ハッキリ言います。この本の事が私は…大好きです♪ハマりました!

2010/11/18

hide

じゃんじゃん読み進める。ひたすら吸収する。世界はどこまでも拡がりをみせ、有限が無限に、でもそれはどこまでも夢幻で、気がつけば自分が世界に吸収される。何だこれ?著者の作品で、今のところ唯一心震えなかった作品。

2018/09/11

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