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遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫)

作家
石井光太
出版社
新潮社
発売日
2014-02-28
ISBN
9784101325347
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あらすじ

あの日、3月11日。三陸の港町釜石は海の底に沈んだ。安置所に運び込まれる多くの遺体。遺された者たちは懸命に身元確認作業にのぞむ。幼い我が子が眼前で津波にのまれた母親。冷たくなった友人……。悲しみの底に引きずり込まれそうになりながらも、犠牲者を家族のもとへ帰したい一心で現実を直視し、死者の尊厳を守り抜く。知られざる震災の真実を描いた渾身のルポルタージュ。

遺体: 震災、津波の果てに (新潮文庫) / 感想・レビュー

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yoshida

東日本大震災の津波で甚大な被害に遇った釜石市。被災者でありながらも遺体の収容、安置、運営に必死に動く人々のルポ。私は福島県在住の為、原発モノばかり読んでいた。震災から8年で漸く読了。この世は理不尽だ。当たり前の毎日を巨大な自然災害が奪う。近親者を津波で失い安置所で再会したご遺族の姿は涙なくしては読めない。勿論、真の意味でご遺族の苦しみ、心中を私が知ることは出来ない。ただ、震災を知り生きている私達に出来ることは何か。震災の記憶を残し教訓を伝え、懸命に働くことだろう。その積み重ねが未来へと続く道標となるのだ。

2019/03/12

しいたけ

あの混乱の被災地で、自らも被災者でありながら遺体に尽くす人々がいた。遺体を少しでもときれいにし、家族が辿り着けるようにと調べ、孤独と寒さを慰め、腐りゆく身を励ます。「遺体は誰からも忘れ去られてしまうのが一番つらい。生きているものは彼らを一人にさせちゃいけない」との言葉が胸を打つ。震災後まもなくメディアが狼煙をあげた「復興」という言葉に著者は違和感を持つ。「被災地にいる人々がこの数え切れないほどの死を認め、血肉化する覚悟を決めない限り復興はありえない」人がいる場所は地獄にならない。そこにもきちんと花が咲く。

2017/03/22

kinupon

震災があって6年目にしてようやく読むことが出来ました。当時を振り返り、私の知人も津波で亡くなりました。遺体安置所に行き対面したときの状況は今でも忘れません。安置所には小さな棺もあり、胸を締め付けられる想いでした。知人の遺体に向かい合ったときは涙が止まりませんでした。「寒かったね。苦しかったね」心の中でそうつぶやいていました。私にとって3月11日は「サン・テン・イチイチ」と言った記号ではありません。3月11日なんです。この日を忘れません。 この文章を書いていても、また涙が出てきます。 合掌

2017/03/10

おかむー

これに関しては感想を述べたり評価をつけたりはしない、できるはずもないのだ。幸いにして震災の直接の影響もない土地で、被災者に関わることもなく生きている自分にできることは、知ること、理解すること、忘れないこと。亡くなった方々のご冥福を祈りつつ、未だ十分とは言えない復興が進むことを望むばかりです。

2015/03/12

ちゃちゃ

あの日。押し寄せる濁流にのみ込まれて、一瞬にして命を奪われ、恐怖と苦悶の表情をそのままに、次々と安置所へ運び込まれた数多くの遺体。 ともすれば番号で処理され、人間としての尊厳を奪われたような扱いを受ける無念さに寄り添い、黙々と自らの任務に当たった人々がいた。疲弊しきった体を自ら鼓舞して真摯に遺体に向き合い、名を持つ個人の死へと導いた、民生委員や医師・歯科医や消防団、市職員等の方々の存在を忘れないでいたい。あの日から8年。多くの犠牲者を出した三陸の港町釜石で、遺体安置所に関わった人々の壮絶なルポ。

2019/03/10

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