脳はみんな病んでいる (新潮文庫 い 101-6)
脳はみんな病んでいる (新潮文庫 い 101-6) / 感想・レビュー
Ryosuke Kojika
「完璧な傑作である人間」から見ればタイトル通り「脳はみんな病んでいる」に納得。自閉スペクトラム症の特徴は濃淡はあるにしろ誰にでも当てはまるようだ。自分にも当てはまる部分があり、周囲にもそれが見受けられる。結局他者と生きることを息苦しくするのは、自分の価値観や尺度から生まれるもので、こうあるべきだと思った瞬間に感情が立ち上がる。自分をあるがままに受け入れるように、他者も他者としてそのままに捉えて良く、その手段とし自閉スペクトラム症を理解することが必要である。多分、それはあなたの幸せであり、私の幸せでもある。
2023/09/15
かめぴ
対談形式。2人とも本当に病んでいるとは。中村うさぎが難病だとも知らなかった。なかなかに読み応えあり。
2024/02/01
Shihomin
脳研究者の池谷先生と、中村うさぎさんの対談。正常とは何か、疾患や障害と正常の境、正常と異常の境とは?前書きを読むと苦しいぐらいの問いだが、脳 vs 人工知能の章では見えていなかった世界の一端が見える気がしたし、ピンポイントだけどトキソプラズマ(動物に寄生して動物を操る)の話も面白かった。物理はどう成立しているか説明出来ても何故成立しているのか説明出来ない事も多いのか。私はオタク傾向はないけど一部自閉スペクトラム症の傾向があるのかも。知らない世界、知らない自分を知るのはワクワクするなぁ。
2023/12/12
pia
前半の「脳のしくみ」にまつわる部分がすごく面白くて、2人の会話のテンポの良さも相まって、とても楽しく読んだ。昔、なにかの本で読んだ事のある知識がこの本では否定されていて、常識ってどんどん新しくなって更新されていくんだなって実感した。後半の自閉スペクトラム症?のところは…人間って多かれ少なかれ変なこだわりがあったり、それぞれ変わってるもんだよなぁと思う。
2023/08/31
tnyak
対談形式で読みやすく、かつ脳の魅力というか素晴らしさの一端が少し分かったような気がした。
2023/08/07
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