いっちみち乃南アサ短編傑作選 (新潮文庫)
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いっちみち乃南アサ短編傑作選 (新潮文庫) / 感想・レビュー
いつでも母さん
乃南さん、流石ですね。巧い!タイトル作を含む短編8話。切ない家族の話に不穏な感情。危なく誤った愛という名の恐怖。滑稽ですらある家族…短編なれどどれも堪能させてもらった。
2021/04/10
ゆみねこ
表題作はコロナ禍を、他の短編はちょっとホラーめいたもの。「青い手」が一番印象に残り、「団欒」の家族はちょっと笑えた。手練れの作家さんなので何度も読み返して楽しみたい。
2021/03/20
タイ子
過去の短編集からの傑作が8作。どれも隠れていた人間の裏の顔がひょんなことから出てくる時、取り繕う者、開き直る者、それぞれの顔が面白い。思わずニヤリとしてしまうのは常識と非常識の一線を超えたところに滑稽さが見えるからかな。「団欒」の家族なんて端から見たらバカな家族にしか見えないけど、本人たちは至って真面目。笑うしかないオチ。公衆電話で連絡を取り合う時代、アベックと呼ばれた時代、懐かしい時代の話からコロナ禍の現代までイヤミスたっぷりに楽しめた作品集。
2021/03/20
kei302
短編集。「いっちみち」以外は2000年前後に書かれた作品。乃南アサさん、当時は犯罪関連の作品が多かったなぁと懐かしい気分で読んだ。 「ルール」のきちんとルール/徹底除菌家族、1998年ですよ! 2021年の今現在、この家族、ふつうの家族になりつつある。あぁ~。 コロナ収束して、観光に“いっちみち”したいよ―。使い方、これでよか?
2021/03/29
なっち
表題作の『いっちみち』以外、全て既読でしかもそれを収録してある文庫も全部持っているにも関わらず我慢できずに購入。本当にクオリティが高い。『団欒』だけは内容を覚えていたけど、もちろん読んだ。乃南さん、また新作で短編集出さないかな。
2021/03/17
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