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月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

月と六ペンス (新潮文庫)

作家
サマセット・モーム
William Somerset Maugham
金原瑞人
出版社
新潮社
発売日
2014-03-28
ISBN
9784102130278
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月と六ペンス (新潮文庫) / 感想・レビュー

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サム・ミイラ

中学の頃からの友人は凄い読書家で勿論モームも読んでいた。ミステリばかり読んでいた私は「そんな本が何の役に立つ?」と小莫迦にした事を覚えている。だがそれは違っていた。読んでいれば女性というものをもう少し理解出来た気がする。探し続けぶつかり悩み分からなかった事への一つの答えがここにはある。愛と呼ぶ儚きもの。ここにこそ人間がある。孤独と叫びと生きる意味がある。読んでおくべきだった。いつか会うときがあれば謝ろう。きっと彼にはなんの事か分からないだろうが(笑)

2016/07/13

zero1

天才を凡人は理解できない?なら凡人でいい。残酷と魅力は紙一重?モームの代表作。ロンドンに始まり、パリ、タヒチに舞台が移る。違いはいくつかあるが、ゴーギャンをモデルにしている点は間違いない。題名は夢と現実との解釈がある。簡単に書けば「酷く身勝手な男の物語」なのだが、小説として何故か面白く感じた。翻訳者の金原瑞人も書いているが、これぞ小説の力。人は何を目的に生きる?どこへ向かう?絵だけではなく生き方も理解できない男。女性がこうした男に魅力を感じるのは何故?再読すると別の解釈が頭に浮かびそうだ。

2019/01/30

ケイ

ひたすら退屈で、何をしても夢中になれず、他人が楽しそうにしているのを冷たい目で見ていた大学時代。読書も何も埋めてくれなかった。その頃にこの作品に出合った。読み終わってもすぐまた読んだ。20代前半だけで何度読んだだろう。それはストリックランドを捉えたものが羨ましくて仕方なかったからだ。アタの一途な愛情にも。フィクションだが、自分とは無縁のこういった強い衝動や愛情を、どうしたら持てるのだろうかと考え続けた。20代のエネルギーのやり場のなさだったのだろう。今読んでも変わらぬ名作。しかし少し離れてみる余裕がある。

2016/07/23

Kajitt22

生まれる場所をまちがえた人々がいる。生まれた土地にいながら異邦人なのだ。終盤、この文章が現れたあたりから、魂がゆさぶられた。初めて目にした神秘的なモーレア島。緑深く、熟れた熱気を感じさせるタヒチの描写。私自身がその熱気に浸り、ストリックランドの最後に迫っている、知りたいと思わせる、素晴らしい読書体験でした。訳者、金原瑞人氏が書いているように、読み終えた途端、また読み返したくなる、まさにそんな小説でした。

2017/01/17

Osamu Ueno

この小説を読み終えて、司馬遼太郎の「竜馬がゆく」の坂本龍馬のセリフを思い出しました。それは「なまの人生は、自分で自分の柄に適う舞台をこつこつと作って、その上で芝居をするのだ。他人が舞台を作ってくれやせぬ」です。悲しいかな、その舞台を作る事を投げ出し、ひとりの男に自分の人生を授けた一組の夫婦の哀惜の物語でもあります。男自身が心の内を吐露するセリフはありません。あるとすればゴーギャンの遺作のタイトル「我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこに行くのか」でしょう。

2017/08/17

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