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ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫)

作家
ポール・オースター
柴田元幸
出版社
新潮社
発売日
2008-12-20
ISBN
9784102451113
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ナショナル・ストーリー・プロジェクト Ⅰ (新潮文庫) / 感想・レビュー

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ヴェネツィア

オースターの妻、シリの発案で始まったラジオ番組―全米のリスナーから寄せられた「私の物語」を編集したもの。地域的にも、年代的(子供はいないが)にも幅広い層を網羅する179の物語。彼らはけっして声高に語らない。実に抑制されたスタイルで彼ら自身にかつて一度だけ起こった、とっておきの物語を語る。中には、それこそO・ヘンリーの短篇小説を思わせるようなものもある。例えば「金の贈り物」。小説としての(小説ではないのだが)完成度の高さでは「1949年、クリスマスの朝」が群を抜くだろう。これ1作だけでも読んだ甲斐がある。

2015/05/08

hiro

『洋子さんの本棚』を読み、そこに登場していたこの本を読みたくなった。アメリカのラジオ番組で募集し、ポール・オースターが編集したもの。普通の人達が書いた実話なので、この本に登場する家族、動物、物、国土の広さ、移民、人種、戦争、宗教、行事など、さまざまな話を通して、実際のアメリカという国を知ることができた。また、常識では起こりえないような奇跡としか呼べないことが実際に起こっていることに驚き、叙述トリックにはまって最後のオチに思わず笑ってしまったり、悲しい話もあったが、良い本が読めた。もちろんⅡも読みます。

2015/03/28

ケンイチミズバ

父親が事業に失敗し、クリスマスプレゼントをあきらめていた家族。イブの朝、プレゼントの箱がいっぱい!一番下の弟がこっそり隠した兄弟たちのおもちゃや道具が中身だった。家族が笑い転げるさまが微笑ましい。これがOヘンリー的な優しさなのか。最近CMでまさに目にして再読。家族の幸せにアメリカも日本もないなあとあらためて感じ入ります。冒頭のラスカル!だめだ、あっち行け。がとても笑えます。白装束で身を隠しても店の看板犬、愛犬がまとわりつく。男はKKKから決別するが、一生涯からかわれ続けることに。

2017/07/18

やま

ポール・オースターが元々はラジオ番組のために全米から募ったもの。1ページのものから5ページ以上のものまであるが、普通の短編集と比べると圧倒的に短い。それゆえ、集中しないと内容が頭に入ってこない。「この本を最初から最後まで読んで、一度も涙を流さず声を上げて笑わないという事態は想像しがたい」とあるが、これは言い過ぎ。確かに感動的なものもあるが、あっさりしていて泣くほどではない。本書の中には大学入試の英語長文で出会った話もあるのだが、それは2巻に入っているようだ。だが2巻を読む気はあまりない。

2015/11/14

cockroach's garten

ラジオに寄せられてきた物語をオースターが編纂して出来た本。どれも素人の作ったものだから、オースターの言う通り恍惚となる比喩表現等の文学性はないだろう。しかし、全ての話には、アメリカの生々しさとアメリカ人の嘘偽りのない生活が書かれている。だから、これも一つのアメリカ文学で、これが”アメリカ”なのだと彼らは声高に宣言出来る。日本にもラジオへ小話を寄せる番組があったらと思うが、残念ながら私は知らない。

2017/03/06

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