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とわの庭

とわの庭

とわの庭

作家
小川糸
出版社
新潮社
発売日
2020-10-29
ISBN
9784103311935
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とわの庭 / 感想・レビュー

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starbro

小川 糸は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。本書は、タイトルや表紙のほのぼのとしたイメージとは異なり、究極のネグレクトからの生還&再生物語の秀作でした。前半は、ホラーかと思いましたが、とわ改め十和子が何とか幸せになって良かった。今年のBEST20候補作です。 https://www.shinchosha.co.jp/towanoniwa/

2020/12/03

ウッディ

全盲の少女・とわにとって、母と二人で暮らす家の中だけが全ての世界、自分を守ってくれる優しい母がいれば、何もいらないと思っていた。けれど、母が去った時・・?大好きな母からの愛を感じ、ほのぼのと描かれているはずの少女期に漂う不穏な雰囲気は、ホラーのような恐ろしさがあった。そして、多くの人の助けを借りて立ち直っていく後半は、希望に溢れた物語になっていました。母に連れられて10歳の誕生日に行った写真館を、20年後に盲導犬と訪れるシーンにウルウルし、絶望しなければ幸せになれる、そんな勇気をもらえた気がした。

2021/03/05

旅するランナー

盲目の女の子に起こる、絶望と希望。生きることへの渇望。庭の木々による寄り添い、黒歌鳥合唱団による朝の目覚めの歌、人形ローズマリーによる勇気付け、盲導犬ジョイの微笑みに囲まれる、幸せへの熱望。そして物語は命の恩人、出会いは前進への糧となる。「どれだけ言葉の向こう側に広がる物語の世界と親密に交われるかが、読書の醍醐味なのだ」ってことも教えられる。ショッキングでハートウォーミングなストーリーテリング。世界の醜さと美しさを見せつけられる、永久に尊い一作。

2021/04/26

Makoto Yamamoto

好きな作家の一人なのだが、今回はこれまでと違った前半分で驚いた。目の見えない少女が健康な時の母と過ごした時と、その後ゴミ屋敷と言われる状態になっても、生き延びた少女。 その後は小川作品になってホッとした次第。 始めと後半はメルヘンを感じいい気持で読み終えることができた。

2021/05/05

R

生まれたときから全盲の少女の物語。主人公への共感というものが存在しなくて、ただ、彼女の生き方、その道程で、読み手がはらはらし通しになる物語だった。朗らかとは異なるのだけども、主人公の泰然とした生き方が魅力的で、初めから目が見えないし、持たざる者であるという立場で、精一杯とかではなく、ただ生きているだけというのが、とても力強く見えて不思議だった。主人公を通して何かを見るのではなく、これを読むことで読み手が何か見つけるといった読書体験だったように思う。

2021/05/24

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