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ジュンのための6つの小曲

ジュンのための6つの小曲

ジュンのための6つの小曲

作家
古谷田奈月
出版社
新潮社
発売日
2014-11-21
ISBN
9784103349129
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ジュンのための6つの小曲 / 感想・レビュー

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☆よいこ

YA。音楽小説。周りの音や色や物事が、すべて音楽に聞こえる風変わりな少年ジュン。ジュンは音楽家だった▽[ジュンとアコースティックギターのための小曲]クライメイトのトクはギター少年だった。ギターの名前はエイプリル。[ジュンと声楽のための小曲]自転車の名前はジュライ[ジュンと吹奏楽のための小曲]イオタやばい[ジュンとハトのための静寂][ジュンとピアノのための小曲]声が出ないセプテン[ジュンとアコースティックギターのための小曲Ⅱ]スズメの音符は『エノー・エノー』▽授業中、机をなめる生徒は嫌いだけどジュンは許そう

2020/09/08

巨峰

ずーっと、音が聴こえてきた。そんな小説!小タイトルがかっこいい

2021/11/27

あじ

ジュンは自分を楽器だと思っている男の子。人から発せられる言葉の音とリズムの波長が、気持ちよく五線譜に乗らなければ共鳴できない性質を持つ。クラスで浮いてしまうジュンの良き理解者となるのが、トクとその父親。ジュンの弦を弾いて、音に心寄せる優しき演奏者だ。ジュンが持つ特殊な感覚を六楽章に渡り指揮したのは、これからが楽しみな新人作家である。三作目「リリース」を先に読んでいたが、本作とは全く毛色が異なる。果敢に創作に打ち込む姿が浮かび上がってきた。続く四作目「望むのは」が、先日刊行されたばかりだ。★3.2/5

2017/09/11

ナミのママ

音と同化し、じっとしていることが苦手で、のめりこんでは破壊してしまい、周囲から浮いてしまうジュン。これを障害ととるか個性ととるか。…自然の音を聴き、闇や大きな音を怖く感じるジュン、人間も動物であることを思い出しました。これから先、きっと生きづらいんだろうなと、現実的な目で見ながら、このピュアさを失わずに大人になってほしいとも思います。ものすごく引き込まれたわけではないのですが、不思議な読後感です。…本書は2作目、1作目は日本ファンタジーノベル大賞受賞とのこと。前作より次作を読んでみたいです。

2015/01/03

そうたそ

★★★★★ 「自分が楽器」であるジュン。学校では周りにうまくついていけず、「アホジュン」と蔑まれ周囲から浮いてしまっている。そんな中、彼なりに音楽を通して様々な繋がりを得ていく青春ストーリー。ジュンには多少なりとも障害があるのかと思ってしまうが、作中では敢えてそこには触れられていない。あくまでジュンは音楽と共に生きる少年として描かれる。非常に独特なストーリーだが、その独特さが却って印象に残る内容だった。まさに作中に音楽が流れているようにも感じられた。いつまでもジュンはジュンのままでいてほしい。

2015/01/26

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