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掲載禁止

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作家
長江俊和
出版社
新潮社
発売日
2015-07-22
ISBN
9784103361725
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掲載禁止 / 感想・レビュー

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いつでも母さん

『出版禁止』よりも読みやすく読了できた。5編からなる短編集。しかし、読後感は悪い・・おぉ、そうきたか~ってのもあるのだが、斜めから見ると本当にありそうで心がざらつくのだ。ダメだと云われると、見たい・知りたいのが人間の本能ではあるが、どこまでならOKか?が今、問われている日本。必要以上に煽って欲しくは無いなあ。SNSや、ワイドショーしかり、選ぶ権利はこちら側にあるけれど、流布の恐ろしさは更なる悲劇を人の醜さをさらけ出す・・

2016/04/16

Yunemo

何だか最初から構えすぎて読み始め、肩が凝ったとの現実も。結局はどんでん返しを期待し過ぎ、結果としてこんなもん、と考えてしまう部分も。人間の心の深部を抉り出す、それって第三者的な私等が恐怖を覚え、自身の持つ心の闇を見透かされている、との誤認識から始まる。そんな5編と決めつけてしまう自身がいます。残酷、執念、人間の怖さ、を再認識できる作品、そんな想い、やりきれない感覚。仕掛けが仕掛けとして機能していれば、記された恐怖が伝わるのだけど、あまりに拘り過ぎた際の興ざめ感という面もあるのも事実。そんな想いで読了です。

2015/08/08

スパシーバ@日日是決戦

C (2015年) 各短編の評価は以下の通り「◎ 原罪SHOW」「○ サイコマンション/掲載禁止」「△ 杜の囚人/斯くして、完全犯罪は遂行された」。残された映像は? 狂気に駆られた人間が引き起こす××な結末。映像作家出身らしい映像が即思い浮かぶ手練れた描写に、不快感や薄気味悪さに鳥肌が立つことしばし。やらせや捏造、権力におもねるマスコミに対する批判、マナーの悪い人に下す鉄槌に思わず共感。いそうでいなかったイヤミス・ジャンルにおける男性作家と言っても過言ではないでしょう。

2015/11/17

紫陽花

人が死ぬとこを見せる「原罪SHOW」、別れた男の天井裏で生活する「マンシヨンサイコ」、カルト集団の「杜の囚人」、かつての恋人同士が寄りを戻す「斯くして、完全犯罪は遂行された」、品格を守る会の「掲載禁止」の短編4作品。どれも長江ワールド炸裂という感じで面白かったですが、私的には「原罪SHOW」が一番印象に残りました。

2019/02/05

aquamarine

短編集です。題名が示しているような話ばかりですから当然楽しいものではありません。最後にガツンとひっくり返されるというよりじわじわとあーそういうことだったのか…って感じでぐずぐずとイヤーな後味を運んできます。ですが出版禁止のような、いろいろ隠されていたり後あとまでモヤモヤを引きずるという感じでもありません。ホラーや残虐なものも意外と平気な私ですが、これはちょっと違う感じです。敢えて言えばやっぱり気持ち悪い、かな。イヤミスの分類になるのでしょうか。正直、好きなタイプではないです。

2016/02/01

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