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終わり続ける世界のなかで

終わり続ける世界のなかで

終わり続ける世界のなかで

作家
粕谷知世
出版社
新潮社
発売日
2011-11-22
ISBN
9784104506026
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終わり続ける世界のなかで / 感想・レビュー

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まつじん

ワタクシにとって世代的にはどストライクな作品でした。世紀末・・・なんかもうすっかり懐かしい響きですね。東日本大震災後の続編にも期待したいです。小説と言うより哲学書の雰囲気がします。それにしても最後まで東堂さんがナニモノなのかわからずじまいだったのも続編を期待したいなぁ。

2011/12/11

ぐうぐう

ノストラダムスの予言に怯える子供という設定は、なんら目新しいものではない。しかし、ここに登場する少女達は、世界が滅びてしまわない方法を真剣に模索しようとするのだ。そんな彼女達に、現実での切実な問題が立ちはだかる。これは、アンチセカイ系小説とでも呼べる物語だ。ノストラダムスだけではない。アニメや少女漫画といったサブカルチャー、高度成長の果てのバブル崩壊といった社会史、そして日本を席巻させた例の事件。主人公とほぼ同世代の読者には、身に覚えのある出来事と心境が次から次へと描かれ、まるで他人事ではない。(つづく)

2012/01/25

ぽわん

何処かで書評を読ませていただき、手に取った一冊。共感できたとか懐かしかったとかは特別なかったけれども、同じ時代を扱った書物を読み返したくなったから読んでよかったな。老若男女(特に若年層)夢持て夢持ち続け夢叶う世にならないかな、命には限りあるのだから。

2012/06/06

ぱせり

心の片隅に打っちゃっていた問題を目の前に突きつけられる。様々な人の生き方、考え方のどれもが、少しだけ納得出来て、少しだけ納得できなくて、多くは不可解だった。答えはあるのか。湧き上がってくる思いは、ひとりぼっちで生きているのではない、ということ。世界は終わり続けるけれど始まり続けてもいるのだ、ということ。

2012/07/29

杏子

ノストラダムスの予言を子どもの頃に知って影響を受け続ける一女性の物語。私も伊吹とほぼ同世代なので、いろいろ感じるところが多かった。ノストラダムスについては、やっぱりTVの特番で見ていて、子ども心に強く印象づけられたものだ。伊吹のように信じたりはなかったけれど。彼女の半生を読むにつけ、破滅を恐れる伊吹の気持ちに寄り添う自分がいた。人はなぜ生まれ、そして死んでいくのか?この世に生まれ落ちた瞬間から、死へのカウントダウンは続いていて、それはたった今も、私やあなた、この地球上に生きるすべての者の上に刻まれて(続く

2012/02/19

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