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迷宮

迷宮

迷宮

作家
中村文則
出版社
新潮社
発売日
2012-06-29
ISBN
9784104588053
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迷宮 / 感想・レビュー

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ミカママ

読み終わって、しみじみタイトルが心に沁みてくる。思春期真っ只中の葛藤、ドロドロの欲望(この場合はまさに性欲)なんかが苦しいほど伝わってきて。ラスト、このふたりが幸せになればいいな、とは思うけど、難しいだろうなぁ。中村さんらしい重くて切ない作品でした。

2016/06/05

starbro

中村文則全作品読破プロジェクト。これで15/16、ラス前です。本作は中村文則らしい作品、いわゆる迷宮と迷宮入り事件が融合しカオス化しています。美しすぎる妻(母)に起因してくりなす狂気の世界。好き嫌いは結構あると思いますが、個人的に好みの世界です。白く美しい麗人の肌を埋め尽くす色彩豊かな折鶴の映像は綺麗でしょうネ。是非見てみたいなぁ!

2015/10/29

とら

中村文則さんのミステリー風味。とある事件には、不思議な魅力がある。様々な人々に影響を与える。その被害者加害者はもちろん、その明らかに異常な状態を珍しいと楽しむ弁護士や刑事やライターもいる。そして主人公みたいな輩も。震災後に出されたという事でその事にも触れられていた。多分これは著者の意見そのものなんだと思う。Rが昔著者の中にもいたと後書きで言っていて、少し怖くなった。でもそれは人間の心理であり、ただ単に自分に正直なだけなんだと思う。やはり書かれるもには書き手の心情が嫌でも乗ってしまうものなんだなあと思った。

2013/12/09

mmts(マミタス)

まさしく「迷宮」でしたねぇ。正気の沙汰じゃない人間関係には、どうしても引き込まれてしまいます。負の感情というか、そういう陰鬱さに虜になりました。やっぱり、あの生き残りの女性が犯人ですかねぇ。それならば、さすがに愛することは出来ませんし。うーん、やっぱり迷宮入りですかねぇ。ところで、中村文則さんは陰鬱になる小説ばっかりですが、さすがに心配になりますねぇ。どんな原動力なんでしょうか。私ならば、こうした小説を書いていたら、どんどん精神が崩壊するかもしれません。まっ、プロならば大丈夫かもしれませんが。

2016/08/29

毎日パン

中村文則さん、「教団X」に続き2冊目読了です。とにかく重くて暗い話でした。自分も迷宮に入ってしまい狂人になってしまうのではないか?と思うほどでした‼︎読むのが辛くなっていましたが、なんとか読了出来ました。

2021/12/01

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