ナショナル・ストーリー・プロジェクト
ナショナル・ストーリー・プロジェクト / 感想・レビュー
metoo
誰でも一つくらいある、とっておきの話。アメリカ中から集められた話を、オースターがラジオで朗読し、その中から本に纏められた。クリスマスの日の切ない話も多かった。【思い出す営み】父が亡くなりクリスマスを祝う余裕がない11歳の少女。クリスマスの喧騒を避けるように父が働いていた店のそばに行ってみると売れ残りのクリスマスツリーが捨てられていた。一番形のいいのを選び半ば引きずって家路につく少女の心はクリスマスでいっぱいになっていた。ラジオでオースターが語るこの話はさぞ人の心を打ったことでしょう。ゆっくりと再読したい。
2017/09/09
Rie【顔姫 ξ(✿ ❛‿❛)ξ】
全米のリスナーからラジオ番組に寄せられた体験談をポール・オースターが編纂したアンソロジー。179の一般の人々から寄せられた多種多様な物語は、10のカテゴリーに分類されている。この中の「1949年、クリスマスの朝」という一篇を読む機会があり、職場なのに涙が出ちゃうくらい素敵な話だったので借りてみた。物語の数が多いので、好みに合わない物語もあるけれど、全体として面白い趣向だし、アメリカ社会をよく感じられる1冊だと思う。
2014/03/15
hnzwd
全米の普通の人々から物語を集めるというラジオ番組の企画『ナショナル・ストーリー・プロジェクト』の投稿をまとめた本。ジャンルごとにまとめられてますが、知り合いと雑談していて出てくるような話で埋め尽くされています。何話かは感じるものもありましたが、、運命的な話等はそもそもの考え方が少し違うのかな、という印象でした。国の大きさの違いや人種の違いもあるのかなと。アメリカに住んでいる人だとまた違う感覚になるのでしょうが。
2022/07/08
荒川ながれ
2005 新潮社 入院中に再読。ポール・オースターがラジオ番組でリスナーから募った作品集。面白い。アメリカ人のあり方がほんの少しわかるような一冊。ひとつひとつの話が興味深い内容だった。この本は宝物だ。後の世に残る。
2022/04/29
naruo_homewood
ポール・オースターがラジオ番組で一般の人から集めた実話集。楽しい話、悲しい話、暖かい話、ビックリする話、恐ろしい話、エグイ話、等々、興味深い短い話が沢山ありますが、アメリカの匂いプンプンの人間臭さに溢れています。良くも悪くも、これぞリアルなアメリカそのものなのでしょう。このような生身のアメリカに触れることはなかなか無いので、なかなかに貴重な一冊です。
2013/10/26
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