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KUNIMORI

KUNIMORI

KUNIMORI

作家
五條瑛
出版社
中央公論新社
発売日
2009-02-24
ISBN
9784120040078
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KUNIMORI / 感想・レビュー

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扉のこちら側

初読。2014年1131冊め。五條作品にしては軽いが、いい話を読んだなと素直に思える。誰が国を守っているのか、壁はどこなのか、見事に騙された。五條作品ではおじと甥のように中年男性と若い男性の関係がよく出てくるが、本作はそれが特に人情味溢れていた。終章の「少年は、国境を目指す」、いつかきっと越えてほしい。

2014/12/13

りちゃ

叔母の遺産を相続した耕太。叔母の残した貸しスタジオで働くうちに、生前の叔母の姿を知ることに。自分の知っている叔母とはかなり違う印象。そして、謎も多く…。「コップ」と「ヤモリ」。祖国を背負う人々。今まで読んだ五条作品と比べると、かなりあっさり。だが、ラストは涙。

2017/01/19

はっち

漠然と北朝鮮に悪意を感じていたので、この本を読んでハッとしました。敵視すべきは人じゃなく政府、軍事政権だなぁと。   潤はしっかりしすぎじゃないかな?と個人的には思いましたが、日本政府の原発に対する情報隠蔽問題を考えると、「ヤモリ」必要かなとか考えさせられました。

2012/05/26

calaf

「家の中で何が起きているか……。家の中の音を一番聞きたがっているのは、実はその家に住んでいる人間……」(p.311) 殺人もそうですね。特殊な場合(無差別とか戦争とか)を除くと、殺人事件の加害者と被害者はほとんどの場合がある程度以上親密な知り合い...

2011/01/03

たこやき

諜報員、北朝鮮など、「鉱物シリーズ」に通じる道具立てがあるものの、あくまでも人情モノという印象が残るのは、お人好しな主人公・耕太と、しっかり者で純粋な少年・潤らのキャラクターが印象的だったからだろう(無論、月子さんも、だけど) 大傑作だと思っている『スリー・アゲーツ』などと比べると、どうしても、スケール感は小さくなるし、耕太らがちょっとお人好し過ぎやしないか? とは思うものの、このくらいでアッサリと読めて、それなりの後味もある作品というのも良いのではないかと思う。

2009/10/07

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