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これからの橋 雪 (中公文庫 さ 28-36)

これからの橋 雪 (中公文庫 さ 28-36)

これからの橋 雪 (中公文庫 さ 28-36)

作家
澤田ふじ子
出版社
中央公論新社
発売日
2011-11-22
ISBN
9784122055599
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ジャンル

これからの橋 雪 (中公文庫 さ 28-36) / 感想・レビュー

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財布にジャック

こういうのを読むと日本人で良かったなぁと思います。短編集でお話が10もありましたが、読むたびにじーんと来てしまい、どれが一番とは言えない程でした。時代小説が苦手な人でも短編で読みやすいので是非お勧めしたいです。

2013/07/11

山内正

百七十七人が藩の改革で致仕した 父親もその中に 村に移り瓢箪造りで村人に与えた 私に教えて欲しいと部屋住の岩之助が来て気に入って何れ婿にと父親も私も 直ぐに改革が始まり父親は風邪で呆気なく逝った 亰屋敷で女手がいると人に頼まれ 変わりすぎた岩之助を見かけ 暮らしがしんどいらしゅうてと 老婆に教えて貰った 商家弥兵衛から以前の借財も返せぬままに今度の頼みの話の中 奉公の佐与を検校の側女にと 何と不埒な事をと口に出掛かった 頼みが有ります永御暇の旧家臣を 召し抱えてほしいと留守居役に あの岩之助さんが自害を?

2022/10/01

山内正

昨夜遅く下城した弥右衛門  新藩主の国入に城中は多忙を  各役所の報告と祝能を催す  弥右衛門も地謡を受持つ事に 能は隅田川と取沙汰された 妻に実家から使いが来た これが私の産んだ子か客間に座る姿にだらしのない 十八年の再会が今になって何故  思ってた母とは違う戸惑いが 弥右衛門は実家に大変な事が起ったのではと 妻に子がいたと失念していた 前方に妻が走り過ぎた  男等に囲まれた若侍と妻が 金の話を付け三人で堀端を歩く 遠くで鼓の音がし儂も謳わねばと

2022/03/26

山内正

美濃から逃げて京に十四年足袋の店を持ち三年 松山藩御用達に成れる 願掛けをお孝がする 夫又蔵は挨拶の途中に大垣藩小栗家 の奥様を見かけ長屋住まいと知る 藩法で叶わぬと二人に金を持たせ逃してくれたご恩がある 長屋を訪ねると奥様は情無く思うと病気の旦那様は良く来てくれたと 娘は女衒に連れてかれたと ご恩に報いる為に娘の借金を都合し 余った金を持たせ新しく家に移った 御用達の話は諦め旦那様の面倒を見て商売していこうと決めた 松屋が来てあんたはほんま実のある人やなぁ やっぱり御用達の話受けて貰います 相談にも

2020/02/14

山内正

向いの兄弟喧嘩 隣の仕事の音を聞き 遊郭で金をため金貸しする婆婆 長屋のもんは思うてる 稼いだ金を酒に使い何度も来る 佐兵衛はんに今の内と言われたのに 夜に賽銭箱の陰で銭を掠める事を 身形の良い旦那に親切にされ 熊野屋の名を告げた事があった 男二人の声がした 熊野屋と聞こえ 店を潰す段取りをと聞こえた 明る日店を訪ね旦那様にあう 覚えてくれて話を全て終ると 床の間に誰か居ますか これは 佐兵衛はんどすがな どうして父の名を 旦那様は息子はんどしたんか 父から聞いてたおひさはんは あんたどしたんか?

2020/02/25

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