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幻視時代 (中公文庫 に 18-6)

幻視時代 (中公文庫 に 18-6)

幻視時代 (中公文庫 に 18-6)

作家
西澤保彦
出版社
中央公論新社
発売日
2014-09-20
ISBN
9784122060074
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幻視時代 (中公文庫 に 18-6) / 感想・レビュー

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aquamarine

18年前の写真に、その4年前に亡くなった人が写っているという中々ショッキングなプロローグ。タックタカチシリーズのように、後半は作家と書評家と編集者という3人が集まって飲み食いしながら(こちらは酒豪ばかりではありませんが)推理を巡らせることで真相を考えていく手法になっていました。推理の途中で私にも真相は想像がつきましたが、悲痛な叫びが聞こえてくるようでとても痛かったです。例によって想像の域を出ずに終わりますがすとんと腑に落ちるエピローグで納得の西澤作品でした。ただ幽霊の存在意義だけはちょっと甘い気がします。

2014/12/11

hnzwd

地震現場で偶然撮られた写真に、4年前に死んだはずの同級生の姿が。地震の際の事故で亡くなった教師は直前まで、すべては自分がやったこと、という自白めいた言葉を語っていて、、写真に写る姿は怨みを持った幽霊なのか、それとも。。と、いうワンシチュエーションを複数登場人物の推論の掛け合いで解こうというタック&タカチシリーズの雰囲気を感じさせる一作。話が討論の場だけではなく、間に差し込まれた過去のストーリーで補強される部分が違った感じ。推理→否定→別の推理→否定→・・・という作りが久しぶりで楽しかったです。

2014/10/06

Walhalla

「既に亡くなっているはずの同級生が写真に写りこんでいる」という、西澤保彦さんのお得意のSF設定にワクワクが止まりません。そういう感じの読み始めでしたが・・。普通のミステリー作品でした。そのあたりはちょっと残念な気持ちもありますが、人間の欲や妬み、愛情や敬慕など、様々な感情が入り混じった交友関係が引き起こした事件が描かれていて、これはこれで正統派な印象を受けました。推理のシーンでは、ロジックをゴリゴリこねくり回す様子は健在で、いつもの楽しみ方が出来ました。

2022/03/24

マッちゃま

思っていたよりスッキリとした気分で読了。自分が写った写真の中に4年前に死んだ同級生も写っていた…この不可能状況を推理するお話。冒頭の衝撃シーンから全体の半分近くを過去の青春時代に起こった憧れとも言える美少女 風祭飛鳥との出会いと別れに費やされる。冒頭のシーンに辿り着くのは半ば以降。そこからの謎解きになるのだけど退屈させること無く描かれ、なんか変に二転三転する事無い事が実にスッキリと読み進めていくことに繋がりました。解説にもありますが、ちゃんとしたミステリで謎も解けますから安心してお読みくださいませ♪

2018/11/19

ちょん

タイトルと表紙と中身がこんなに一致しないことある?ってくらい一致しなかった…(笑)お話は比較的短くて読みやすかったけど、謎解きスタートがだいぶ後半で驚きました。

2023/08/20

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