KADOKAWA Group

Facebook Twitter LINE はてブ Instagram Pinterest

なにごともなく、晴天。 (中公文庫 よ 39-10)

なにごともなく、晴天。 (中公文庫 よ 39-10)

なにごともなく、晴天。 (中公文庫 よ 39-10)

作家
吉田篤弘
出版社
中央公論新社
発売日
2023-12-21
ISBN
9784122074613
amazonで購入する

なにごともなく、晴天。 (中公文庫 よ 39-10) / 感想・レビュー

powerd by 読書メーター

シナモン

「この世の平穏は、多くの人たちのやせ我慢と隠しごとと沈黙で出来ているのだ」なにごともないような日常にも実はあれやこれやがいろいろあって。そんな日々のなか存在感を放つ銭湯とコーヒー。淡々と流れる日常たちの描写が愛おしかった。目次がおしゃれ。

2024/02/15

nemuro

既読本は『おやすみ、東京』(2020年4月読了)、『電球交換士の憂鬱』(同年5月読了)、『という、はなし』(2021年2月読了)、『レインコートを着た犬』(同年11月読了)、『鯨オーケストラ』(2023年12月読了)の5冊。帯に「銭湯と、コーヒーが好きな探偵が呼び覚ます、私たちの秘密」とあって、「夜の電車が頭上を走る、高架下<晴天通り>の物語」。『サンデー毎日』に連載された一話完結の連作短編小説の文庫版。文句なしの面白さ。では、同時期の連載で同じ一行で始まるらしい「まずいコーヒー三部作」の『ソラシド』へ。

2024/05/14

よこたん

“なにごともなく平穏無事な日々というものは、多くの人たちの「じつはね」で成り立っている。この世の平穏は、多くの人たちのやせ我慢と隠しごとと沈黙で出来ているのだ。” なんてことはない、だけど不思議に心に残る出来事が積み重なり思い出になっていくのだろう。高架下の古びた店舗、コーヒー、姉さんのまかないのベーコン醤油ライス、探偵、終電後に走る謎の列車、にぎりめし、恋心。ふんわりした謎の数々が心地よい。とにかく、あとがきの数々が答え合わせもしてくれていて、よいのだ。あとがきを味わうために、読んで欲しい作品でもある。

2024/02/23

葵@晴読雨読

読みかけだった本。高架下に住む人たちのお話。物語の中でいろんな事がおこるのだけれど、とても心地よい文章でなんだかホッとしました。続編、読みたいです✨

2024/03/31

ルシ猫

鉄道の高架下でお店を営む人達の物語。 それぞれにクセがあって、内緒ごとがあって。 継がれていくモノやコトの大切さが、ほんの少しのスリリングさと共に、ふんわりと余白をもって描かれていて、穏やかに心地よく、吉田さんの世界観に浸れました。

2024/02/22

感想・レビューをもっと見る