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平成論―「生きづらさ」の30年を考える (NHK出版新書 561)

平成論―「生きづらさ」の30年を考える (NHK出版新書 561)

平成論―「生きづらさ」の30年を考える (NHK出版新書 561)

作家
池上彰
上田紀行
中島岳志
弓山達也
出版社
NHK出版
発売日
2018-09-11
ISBN
9784140885611
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平成論―「生きづらさ」の30年を考える (NHK出版新書 561) / 感想・レビュー

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やすらぎ

「人間の心には仏様のような優しい面もあれば、非常に邪悪で暴力的な面もある…」平成の混乱の中で私は悩みました。「あなたの人生は多分、学校に通って就職して、結婚して何回か異動して、それなりで退職して、余生を過ごして、終わる。無力感を抱きながら延々と繰り返し、少しずつ生きている実感を失っていく…」この道を幸せと捉えるのか。自分が価値ある者として位置づけられるのか。あらゆる存在が有限だと知ってしまった人間。よって悩む。生きづらかった、平成。令和を生きる。今を生きるしかない。より良き世界を求めて、道は続いている。

2020/11/18

hatayan

池上彰、上田紀行、中島岳志、弓山達也の東工大教員4名が宗教を切り口に平成を総括。オウム事件と阪神大震災の起きた1995年に日本は宗教的な問いに直面。オウムを代替する物語としてネット右翼、新自由主義がスピリチュアリズムとナショナリズムを融合する形で台頭。一方「心のケア」「生きる意味の探求」といった精神世界への関心の高まりは医療、福祉、教育、平和などの分野で確認できるように。平成の30年で日本がバブル崩壊、格差拡大という2度の敗戦を経験したとされるなかで、宗教的なるものの再活性化の機運が高まっているとします。

2020/07/23

molysk

平成における社会と宗教の動きを、世界の動きの中の日本、宗教教団の活動と個人のスピリチュアリティへの関心、伝統仏教の中の新たな動き、ナショナリズムと宗教、という異なる視点から4人の筆者が振り返る。バブル崩壊、オウム真理教、アメリカ同時多発テロ、東日本大震災。激動の平成に人々が抱える「生きづらさ」のなか、求められるものは何か。それは生きる意味の探求かもしれないし、人生における複数の道の確保かもしれないし、自分が価値ある者と意味づけられる場所かもしれない。各自の答えに、宗教が果たせる一定の役割は存在するだろう。

2019/11/17

hk

平成とは一体どんな時代だったのか??平成の日本とは「宗教が必要であるにもかかわらず、宗教が不在の国家」である。バブルが崩壊し、それまで経済成長によって覆い隠されていた諸問題が噴出し始めた矢先に、オウム事件@1995が起こった。つまり物質的豊かさに代わる精神的豊かさが必要な頃合いで、精神的豊かさを導く宗教界隈全体に不信感が広がった。だから日本人は宗教が必要なタイミングで宗教に帰依することが出来ず、「生きづらさ」を強く感じているのだ。 // 「貧・病・争」 貧困、病気、人間関係が宗教に入信する三大要因だ。

2019/01/26

niisun

“宗教的なもの”の視点を借りて、“平成”という時代を語る試み。東工大という理系大学でリベラルアーツ(自由にする技)教育を担う教授陣が語ります。それぞれが挙げたキーワードは“生きづらさ”。平成の時代に降りかかった様々な出来事が、生きている実感のなさにつながり、その反動が極端な思想や行動を生み出す。生きる意味や本当の自分を探し求めている人が斯様に多いのか?「人はただ人生を生き抜くために生まれてきた」というのが持論(梨木香歩さんの本からの受け売り)の私にはちと不思議。私にとってのリベラルアーツは“読書”だなぁ。

2018/11/23

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