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氷の致死量 (ハヤカワ文庫JA)

氷の致死量 (ハヤカワ文庫JA)

氷の致死量 (ハヤカワ文庫JA)

作家
櫛木理宇
出版社
早川書房
発売日
2024-02-20
ISBN
9784150315672
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氷の致死量 (ハヤカワ文庫JA) / 感想・レビュー

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よっち

私立中学に赴任した教師の鹿原十和子。14年前に殺された教師と似ていたことから、彼女と殺人鬼・八木沼の運命が交錯するシリアルキラー・サスペンス。自分と共通点があったのではないかと感じて、14年前に学院で殺害された事件の被害者で教師の戸川更紗に興味を持つ十和子。更紗に未だ異常な執着を持つ八木沼に、親子や夫婦、セクシャルな問題など様々なことが複雑に絡んで、導かれるように運命の糸が繋がる展開で、視点が変わるとまた違ったものが見えてくる中、執着とボタンの掛け違いから起きた悲劇とその結末がなかなか印象的な物語でした。

2024/02/19

紫スカートのおっさん

🧊✖️1 👩✖️3 🔪✖️5 ✉️✖️2

2024/03/02

る-さん

解体した臓物に抱かれ、聖母を慕うらしいシリアルキラー。話の大枠は宗教や性の問題について照らしているのだろうかと思っていたがどうも違うようだ。八木沼は歴代のママ達にはたっぷりと甘え、安心して駄々をこねた。そこには実母から得られなかった絶対傍にいるという安心感や無条件の愛を求める、母の愛に飢えた男児がいた。そういう視点で見れば、鹿原も戸川も母親に自分の選択を静かに見守られるという無条件の愛を求めていたのかもしれない。これは聖なる母という存在をめぐる子ども達の葛藤と苦悩を描いた小説なのかもしれないと思うに至った

2024/02/24

KDS

中学教師の鹿原十和子と殺人鬼の八木沼武史のニ方向視点で進む物語。いきなり人体を「解体」する連続殺人鬼の正体が明かされ、凄惨なスプラッタ描写がこれでもかとばかりに展開していく。十和子が赴任した中学では、14年前に十和子によく似た戸川更紗という女教師が殺されるという未解決の事件が起きており、八木沼は当時その中学校の生徒。彼は、更紗を「聖母」の如く慕っていた…。そして今、十和子との邂逅。こうくると先は予想がつくなと思っていたら、ラストでは意外などんでん返しが待っていた!飽きさせないストーリー展開は読み応えあり。

2024/02/26

えめっと

櫛木理宇作品の大ファンです。文庫化嬉しい。 先の展開が気になって気になって一気に読んだ。 『正欲』を読んだ時、多様性という言葉に苦しめられている人の存在を恥ずかしながら初めて知ったのだけど、この小説にも通ずるものがあった。単なるミステリじゃなかった。

2024/03/13

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