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裁判百年史ものがたり

裁判百年史ものがたり

裁判百年史ものがたり

作家
夏樹静子
出版社
文藝春秋
発売日
2010-03-25
ISBN
9784163723303
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裁判百年史ものがたり / 感想・レビュー

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ゲオルギオ・ハーン

明治以降の日本裁判史における重要事件を12件挙げ、それぞれの経緯や裁判の要点、当事者たちの様子を簡潔明瞭かつ躍動的に書いたスゴい一冊。著名なミステリー作家であるからか事実関係の整理が華麗で、読んでいるだけで手に取るように事件の全容が分かるという説明力に思わず驚嘆してしまった。最後の対談で元最高裁長官の方も驚いているが判例というのは無味乾燥になりがちなのにここまで詳細にかつ中立を保ちつつ関係者の気持ちを汲み取って興味を引くように書けるのは本当に素晴らしいと思います。読み物としても教材としても優秀な一冊。

2021/11/10

おおかみ

裁判の歴史は社会の歴史である。「チャタレイ裁判」や「尊属殺人」の項を読むとそれがよく分かる。本書は重要判例を紐解きつつ、その時々で司法制度が孕んでいた問題点を明らかにし、あるいは真実追究のため闘った司法官たちの勇姿を描く。普段わずか数行程度でしか語られないような裁判の裏表を知ることができたのは大きい。

2010/07/02

みんさね 

先月のNHK週刊ブックレビューを見て。読み物としては、一級品の面白さ。史実としては、考えさせられる事多大。特に最終章。 たまにはこの手の本も読まなきゃと反省。

2010/07/05

マカロニ マカロン

個人の感想です:A-。小説や映画でも法廷モノは面白い作品が多いが、本作は小説家の夏樹さんが丹念に取材され、創作部分を抑えて実録風に書かれている。大津事件、大逆事件、チャタレイ裁判くらいしか詳細は知らなかったが、戦前、戦後の裁判は自白主義を採用し、拷問や無理な誘導による証拠捏造で有罪とされている者が多数あるようだ。帝銀事件、松川事件等。その当時、容疑者や被告の人権は無視されていたが、新憲法になり刑法改正や判例の刷新で改善されたが、逆に被害者側の権利が無視軽視されるような状況になっていることが理解できた。

2018/02/09

ゆりゆり

「ものがたり」というタイトルではあるが、基本は裁判記録なのでどうしても小難しいところがあったが、それでも読んでよかったと思える本。自分だっていつ冤罪に巻き込まれたり、犯罪被害者になったり、加害者になるかわからないという思いが湧いてきて、犯罪とは絶対に無縁とは言い切れないと感じさせられた。巻末の特別対談の「法律は固定しているのに、国民感情や常識は変わっていくので、いつのまにか法律と民意双方の溝が深くなる」という言葉が印象的だった。その意味でもついに始まった裁判員制度はやはり有意義な試みだと思う。

2011/04/16

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