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大田舎・東京 都バスから見つけた日本

大田舎・東京 都バスから見つけた日本

大田舎・東京 都バスから見つけた日本

作家
古市憲寿
出版社
文藝春秋
発売日
2017-06-22
ISBN
9784163905129
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古市憲寿が「都バス」から見つめた、現在の東京の姿。東京=“大田舎”説とは?

『大田舎・東京―都バスから見つけた日本―』(古市憲寿/文藝春秋)

 今では多くのバス路線が走る東京。しかし明治以降、東京の中心部では電車(路面電車含む)が発達したため、バスはあまり普及しなかったそうだ。ところが1923年9月1日に起こった関東大震災によって電車が運行できなくなり、復旧にはかなりの時間がかかるという理由から、東京市電(現在早稲田~三ノ輪橋間を走る都電荒川線を運営する東京都電車の前身)を管轄していた東京市は代行としてバスを導入、1924年1月に巣鴨~東京駅、中渋谷~東京駅の区間で市営バスの運行を開始した。これが「都営バス」のルーツだ。

 この約100年の歴史を誇る「都バス」の各系統の始発から終点まで乗車し、「ちょっと上から目線」に位置する車窓から街を眺めた記録をまとめたものが『大田舎・東京―都バスから見つけた日本―』(文藝春秋)だ。本書は雑誌『BRUTUS』での連載「地上2.3メートルからの東京。」に加筆修正し、新たに乗った路線や小池百合子東京都知事との対談なども収録されている。乗ったバスは100系統(都バスには全部で178系統 ※1 あ…

2017/6/30

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大田舎・東京 都バスから見つけた日本 / 感想・レビュー

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ぶんこ

都バスの路線を1路線見開き2ページで紹介しているので、隙間時間に少しずつ読むのに適していました。この本と同じ頃に読んだ速水建朗「東京どこに住む?」よりは、どこに住もうかと悩んでいる人に役立つのではないでしょうか。(東京の東部、北部限定ですが)街の雰囲気が分かり易い。特にほとんど足を踏み入れない北部の街がインド人が多かったり、老若男女が適度に混在している街など面白い。

2018/09/07

おかむら

バスといえば泉麻人ですが、古市さんも相当なバス好きだったのね。都バス100路線に乗ったエッセイ。1路線2ページで読みやすい。知らなかったけど都バスって東京の東部に偏ってるのな。そして運賃はどの路線も一律210円(1日券は500円)。江戸川区や足立区、あと湾岸のはずれに行くバス楽しそう。次は東京西部のバスにも乗ってほしいな。京王、東急、小田急、西東京バスなど。小池都知事との対談も載ってますが、ここはやはり泉麻人との対談だろうよ!

2017/08/24

Emperor

一貫してシニカルな視点を持ちつつも、不意打ちのように現れる、「開発」という言葉を悪役にした寂しげでポエティックな文章がどうしようもなく好きだ。古市さん、もっと本書いて。

2018/05/27

Tui

都バスからの風景にのせて語る東京論。いかにも東京(と聞いて浮かぶ、まさにその東京のイメージ)は、ほんの一部であって、都内を縦横無尽に走る都営バスから眺める東京の姿は、下町や再開発エリアの狭間に残る生活感の濃厚さと、埋め立て地やベイエリアに散らばる生活感の空疎さ、その両極端が混在する、大きな集落なんだと思わされる。東京の中の東京を結ぶ【都01】、徒歩で立ち入れぬ中央防波堤へ行く【波01】、東京の総集編【橋63】、210円で1時間つぶせる【王78】。気になる路線もいろいろ。都バスに乗って、うろうろしたい。

2017/10/25

Kei

先日、初めて都バスに乗った者からすれば、1路線2ページ、100路線は、わかりやすくて、ナイス!でした。全体の路線図も載せてほしかったですね。

2017/10/11

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