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むき出し

むき出し

むき出し

作家
兼近大樹
出版社
文藝春秋
発売日
2021-10-27
ISBN
9784163914510
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EXIT兼近大樹「小説を書くために芸人になった。一貫性のない文章は、人間が『そう』だから」初小説『むき出し』インタビュー

 お笑いコンビ・EXITの兼近大樹さんの初小説『むき出し』が発売されて数週間後のインタビュー。兼近さんは「発売直後より、感想が届き始めた今のほうが興奮しています!」と嬉しそうに笑う。

(取材・文=門倉紫麻 撮影=依田純子)

「チャラ男の芸人なのでファンの人だけが読んでくれるのかなと思ったんですが、そうじゃない人の感想もあって。『兼近ならこういう文章を書くだろう』『想像通りだった』っていう感想が結構多いんですよ。嬉しいですが、俺的には自分の殻を破ったつもりだったので、びっくりさせられなかったのは悔しい(笑)」 『むき出し』は、お笑い芸人・石山の幼少期から現在までの波乱に満ちた人生を追う物語。兼近さんは、石山本人だけでなく出会う人々、その時代ごとの空気そのものもすくいとるように活写していく。作者としての視点はどこに置いていたのだろう。 「わー! その質問、作家さんがされているのを見たことがあります。嬉しいな、答えられるの(笑)。多分、シーンによって違いますね。子供の頃を書く時は、石山に入っています。子供は俯瞰というものを知らないので、文章も俺が俯瞰で…

2022/1/6

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むき出し / 感想・レビュー

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starbro

お笑い芸人EXITの兼近 大樹の処女作と言うことで読みました。私小説的青春小説、又吉直樹が帯にコメントを寄せていますが、又吉直樹というよりも北野武に近い感じがしました。本書が面白かったので、次回作にも期待します。 https://books.bunshun.jp/ud/book/num/9784163914510 本書で11月は読了です。

2021/11/30

machi☺︎︎゛

EXITのかねちぃが書いた本という事で興味があり読んでみた。フィクションなのかノンフィクションなのか分からない内容で、かねちぃが書いたと知らなかったらさらっと読んでおしまい。という感じだった。だけどテレビで見るかねちぃの言動と本の内容がピッタリで、そういう見方をすれば面白かった。

2021/12/10

aquamarine

これが兼近さんの私小説かどうかはわからない。でも以前、彼がテレビで低学年で習う漢字や計算をミスするのをみていたとき私が思ったことは、現在この小説を読み終えてみるともしかしたら傲慢だったかもしれないと思う。「経験が浅いのではなく、経験が違う。」という言葉が重かった。親とうまくいかない場合だけではなく、どれだけ家族がお互いを思っていたとしても、その日の生活を維持するために子供たちがいわゆる平均的な経験ではなく、違った経験を重ねていくことがあるのだ。私は彼のむき出しの思いをしっかり受け止められただろうか。

2021/12/18

やも

笑顔の奥にある苦悩や歴史、はたまた才能なんかを知ると、その人のことが途端に愛おしくなってしまう。かねちーもそうなってしまった。お笑い芸人【entrance】の「俺」が語る「俺」の人生。愛されたがりの「俺」の絵本のような飾らない言葉に、ストレートな叫びに、立ちコギで人生と言う坂道を登ってるかのような全力疾走を感じた。これ、どこまでが実体験なんだろう。タイトルも表紙もぴったりだね。贖罪かのようなラストに、何も知らないフリをして「俺」の笑いに乗っかりたくなった。★3

2022/06/06

しいたけ

非行少年と共に暮らす仕事をしてきた。年の瀬に、施設で暮らす子らに各自治体から歳末見舞金が配られる。ある自治体の議会で「あんな奴に金はやらない」と決定されたことがあった。その少年は、何も盗めなかった日にはティッシュを水に浸して食べたという。悪行が知れ渡る小さな町ならば、少年の惨めさに気づき手を差し伸べることもできたのではないか。想像力のない聖人君子に反吐が出る。私が関わった子らの不幸が思い出されてたまらなかった。兼近は許されたくて書いたのではない。こんな世界で生きている子がいることを知って欲しかったのだ。

2023/02/06

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