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夏樹静子のゴールデン12 (文春文庫 な 1-22)

夏樹静子のゴールデン12 (文春文庫 な 1-22)

夏樹静子のゴールデン12 (文春文庫 な 1-22)

作家
夏樹静子
出版社
文藝春秋
発売日
1997-05-10
ISBN
9784167184223
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夏樹静子のゴールデン12 (文春文庫 な 1-22) / 感想・レビュー

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へいっち(ت)♪

12話の短編ということで、図書館で少しずつ読んでいた作品。“死ぬより辛い”が印象的だった。生後4ヶ月の娘を昼寝中事故で死なせてしまい、すぐに後を追って自殺しようとするが死にきれない所に夫が帰宅してしまう。夫が娘の死を知る前に心中の計画をすすめるが…思わぬ方向へ…

2016/02/06

harukawani

初夏樹静子。デビュー25周年記念の傑作選なんですが、12編すべてがほんとに恐ろしいほどの傑作で震えた。素晴らしい。特に好きなのは「特急夕月」「足の裏」「懸賞」。この3編には、ほんとに上手いなぁ、と感服。ブラックユーモア的なオチを迎えるアリバイトリックものの「特急夕月」。強盗事件が、ある人物のあまりに哀切な物語に繋がる「足の裏」。読後、なんとも言えない感情を抱く「懸賞」。その他、重く強烈な巻頭作「死ぬより辛い」、皮肉な結末の不倫物「一瞬の魔」なども素晴らしい。もう一度言うけど、全部傑作。いやはや。すごい。

2016/06/25

ジャム

本年3月に惜しむらくも旅立たれたミステリの女王夏樹静子がデビュー25年の時に選んだ短編のベスト12選!社会派なテーマの中にも本格的なトリックとブラックユーモア、男女の機微を描いた名作揃いで読むものを唸らせる!特にお気に入りは列車の時刻表を用いたアリバイ工作を仕掛ける部下と仕掛けられる上司の思惑が最後に喜劇的な結末を迎える「特急夕月」、タイトル通りのリドルストーリーとなっている法廷もので考えさせられる「二つの真実」、当時施工されたばかりの宅配便を利用したトリックが炸裂し、その真相に身震いする「宅配便の女」。

2016/09/03

Haru

薦められて、珍しく昔の作家の推理小説を読む。ユーモアがブラックだが、そもそも推理小説にユーモアがある推理小説は珍しい気がする。 なかなか面白かった。

2017/11/29

光雲

コツコツ読み進めてきました。傑作集だけあってどれも完成度が高い、中身ぎっしり!!中でも、生後4ヶ月の我が子を睡眠中の事故で死なせてしまった女が一家心中を図る「死ぬより辛い」本当想像するだけで死ぬより辛い。あくどいやり方で不動産業を営んでた男がガンで死亡した…最後ゾッとする「かび」。富豪であるが故にお金目当ての男にカモにされるばかりの「宅配便の女」やハイミスの銀行女子行員が妻子持ちの男と不倫、横領事件へと発展する「一瞬の魔」など哀しい女の話も見事。ただ話良くできてるなぁと思うけど、何故か好きだとは思えない

2016/09/27

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