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シリウスの道 下 (文春文庫 ふ 16-4)

シリウスの道 下 (文春文庫 ふ 16-4)

シリウスの道 下 (文春文庫 ふ 16-4)

作家
藤原伊織
出版社
文藝春秋
発売日
2006-12-06
ISBN
9784167614041
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ジャンル

シリウスの道 下 (文春文庫 ふ 16-4) / 感想・レビュー

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ミカママ

読み終わった今、目には涙が浮かび、小さな胸が震えてます。本を読んでこんな感情にさせられたのはいつぶりだろう。この作品にはすべてが詰まってる。バリバリ仕事をこなす男、男と男の友情、幼馴染との甘酸っぱい感情・・・。あちこちに広げられた風呂敷が、最後にはきれいにたたまれるという職人芸を、目の前で見せつけられました。これで藤原さんの本は4分の3読了かな。あと何作品未読なんだろう(泣)

2015/12/20

nobby

爽快な終焉を堪能しながら、気付けば目に浮かぶ涙…面白かった!とにかく読み切るのが名残惜しかった。ここまでばら撒かれた事柄が、次々と光射す方向に結び付く展開にワクワクするばかり。一方で残されていた幼少時の秘密も、思いのほか落ち着いての決着が見えて来る。いざ社内敵役からの宣戦布告も分かりやすく、とにかく相手を滑稽にして立ち向かう様は心地よい。万事準備整って、いざ挑むプレゼンテーションは如何に!?読み終わって尚、人物それぞれの様々な場面が走馬灯の様に駆け巡る。それだけ印象付けられるのがイオリンの魅力なのだろう。

2018/04/23

KAZOO

下巻に入るとかなり主人公を陥れるための企業内の陰謀の方が中心となってきます。権力争いなのでしょうね。同じ企業内でもこのようなことやセクハラあるいは出張費の横領などがまかり通っているのでしょうか?私は特にこの業界というのはすきま産業のような気がして、接待を中心として生きているやくざ的な業界ということで見てきましたが藤原さんがいたときもそうなのでしょうね。まあよく書いてくれたと思います。

2018/01/06

じいじ

 広告の世界に携わる男たち〈担当部長は女性〉をここまで赤裸々に劇的に書上げた小説を初めて読んだ。理屈抜きに感動しました。涙が込み上げてくる感激シーンも…。ライバル社と新事業の広告予算18億円を争うプレゼンに、精力的に立ち向かう広告マンの姿が頼もしい。リーダー辰村の決断で、プレゼンの進行役に抜擢された新人戸塚の成長ぶりが眩しく輝いていた。ビジネスの世界、勝ちがあれば負けもある。辰村チームの悔いのない敗北は、明日の勝利を目指して闘うための糧になるだろう。また一人、感動する作家に出会った。物故が惜しまれる。

2015/12/29

サンダーバード@怪しいグルメ探検隊・隊鳥

広告代理店を舞台にした18億円の巨額コンペを巡るビジネス小説。伊織さんだからハードボイルドを想像したけど、ちょっと路線が違ったかな?でも、コンペの話、主人公辰村の幼馴染との過去と現在、お坊ちゃんと思っていた部下戸塚の成長物語、ちょっと艶めいた話など、詰め込みすぎかなって思ったけど、消化不良にならず読ませる力はさすがです。ハードボイルドファンよりも池井戸さん(半沢直樹シリーズ)系の話が好きな人にはお薦めですね。「テロパラ」の浅井さんも出てきたのはご愛嬌。★★★

2014/07/05

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