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江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5)

江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5)

江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5)

作家
坂井希久子
出版社
文藝春秋
発売日
2023-09-05
ISBN
9784167920975
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江戸彩り見立て帖 粋な色 野暮な色 (文春文庫 さ 59-5) / 感想・レビュー

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しんごろ

どの時代にも流行色はあるけれど、江戸には野暮だとされる色があったのね。色には罪はないけれど、これも世の流れというやつか。さて、物語はというと、“湊鼠”を“深川鼠”と名を変えて流行らせ売ることを余儀なくされたお彩。右近と共に奮闘。その後も、いろいろな問題がありまして、お彩と右近のコンビで、これまた奮闘。右近、飄々として相変わらず食えない奴。狸だなあ。一方で香の屋のお伊勢は恋の予感。いや、もうそれはもう愛か。お彩、仕事を通して人として成長してほしい。お彩が現代にいれば、自分の服をコーディネートしてほしい。

2023/11/22

タイ子

読むたびに塚田屋の苅安がうっとおしくなる。何だか自分から嫌われ者になってるみたいで、というより人間性の問題なのか。下駄屋の文次郎と古着屋の弥助の話が面白い。「空に、地に、木に、花にこの世にあふれる色は全て尊い」色の好き嫌いは人によって違うのは当たり前。そんな当たり前の事を改めて感じながらの色見立てのお彩の物語。だんだん、右近の良さも分かりかけてきたシリーズ第3弾。

2023/10/22

のぶ

シリーズの三作目。今回は深川鼠を流行らせようと奮闘するお彩と右近の話が中心となる。お彩の才能に目をつけた右近によって、半ば強引に色見立ての仕事を始めさせられることになってしまう。坂井さんの描く女性は、気風がよくて、ちょっと不器用だけど、一本気で、読後感がとてもいい。本に出てくる色彩の名前が今では使われていない美しいものばかりで、日本人の色彩感覚の鋭さや、芸能・文化・自然に裏打ちされた豊かさにうっとりする。実際の色がどんなものなのか、色見本で見てみたくて活字だけではもどかしく感じた。

2023/09/16

やも

読み心地はライトながらも、雅な日本と仕事への矜持を感じることが出来るこのシリーズが好きだ。前巻はゲーム感がある終わりだったけど、今回は人情を押し出してきたような。こっちの方が好きかも😄流行りの色や野暮な色があっても、どの色をどう思うかは自分次第なんだよね✨あと、最終話の弥助には、ざまぁ!!しかないよね😤毎回思うけど、色見本あったらいいのになー。あと、お彩に私に似合う色や服を見立てて欲しい。ブルベ冬、骨格ストレートです!

2023/09/20

ツン

「粋な色 野暮な色」の章の最後の言葉「〜綺麗な色だと思うんですけどね」がよかったです。他の人の意見じゃなく、自分が感じることに誠実。最後にそれが自分に返ってくるのもよかったです。

2023/09/09

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